2024年10月衆議院議員ランキング 30回戦
北神圭朗 vs 田中良生
勝: 北神圭朗
戦評
議員Aと議員Bの双方において、政治的キャリアや実績という点で多彩な経験が見られます。このような状況でどちらを選ぶべきかを判断する際に注目したいのは、彼らの政策の透明性、倫理観、公職者としての姿勢に関する点です。 議員Aは、財務省でのキャリアを持ち、経済政策の調整や重要政策の省庁間調整に卓越した経験をもっていると判断されます。しかし、選挙運動費用の不記載問題があり、その責任に関して管理能力への疑念が残ります。 一方で議員Bについては、経済産業政策や地方創生に関する役職を経て、経済政策への一定の貢献が認められます。しかし、公職選挙法違反事件や政治献金問題などの不祥事があり、クリーンな行政の遂行に対して懸念が生じます。 どちらの議員も何かしらの不祥事を抱え、選択は容易ではありませんが、議員Aは具体的な政策立案能力を持ち、それを裏付ける財務省での経歴からくる専門知識があります。この点を考慮すると、議員Aの方が国益に寄与する可能性が高いと判断します。特に、今後の国会において必要とされる具体性のある政策立案力は、議員Aが提供しうるものであると見受けられるため、一般国民に対してより良い結果を導く可能性が高いと考えられます。
北神 圭朗(きたがみ けいろう)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1967年02月01日生) |
所属政党 | 無所属 (民主党→)(民進党(前原G・国軸の会)→)(希望の党→)無所属(有志の会) |
選挙区 | 京都4 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1967年2月1日に東京都で生まれる。 - 両親の仕事の都合で生後9ヶ月から18年間カリフォルニア州ロサンゼルスで過ごす。 - 地元の日本語補習授業校あさひ学園に通い、小学校1年から高等学校3年までの全課程を修了。 - 京都大学法学部(香西茂ゼミ)卒業。 - 京大卒業後、大蔵省(現:財務省)に入省し、大臣官房調査企画課に勤務。 - 主税局総務課調査主任・総務第一係長を経て、1998年6月内閣官房内閣内政審議室勤務(総理大臣秘書官補)。 - 1999年7月には金融企画局総務課長補佐(文書・調整)。 - その後、岩手県庁農林水産部企画課に出向。2002年に財務省を退官。
政治家としてのキャリア
- 2003年11月、第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で京都4区から出馬し、落選。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙で比例近畿ブロックから復活当選し、初当選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙で京都4区から出馬し、当選。 - 2011年9月、野田内閣の経済産業大臣政務官に任命され、2012年7月より内閣府大臣政務官を兼務。10月には内閣総理大臣補佐官に任命。 - 2016年4月、民主党の比例近畿ブロックでの繰り上げ当選により再び衆議院議員に。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で無所属として京都4区から出馬し、当選。
政治活動上の実績
- 2011年、経済産業大臣政務官として野田内閣に参加。 - 2012年10月、内閣総理大臣補佐官に就任。重要政策に関する省庁間調整などに携わる。 - 2013年、第23回参議院議員通常選挙に立候補するも落選。 - 2021年、無所属で衆議院議員に当選後、「有志の会」を結成。 - 2024年、選挙運動費用収支報告書への寄付金不記載が報じられる。
政治的スタンス
- 日本国憲法第9条の改正、集団的自衛権の行使に賛成。 - 日本の核武装については、今後の国際情勢によっては検討すべきとの立場。 - 原発に関しては過去の選挙での主張の変遷があり、原子力規制委員会の新基準を満たした再稼働には過去に賛成。 - 選択的夫婦別姓制度の導入にはどちらかといえば反対。 - 村山談話、河野談話の見直しに反対し、首相の靖国神社参拝にも反対。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 京都大学法学部を卒業し、財務省での高度な官僚経験があり、政策形成における専門的知識を持つ。 - 多数の政党遍歴(民主党、民進党、希望の党、無所属)から分かるように流動的な政治的立場は、安定性や一貫性に欠けると指摘される可能性。 - 選挙運動費用収支報告書への不記載問題が報じられ、事務的な管理能力に課題。 - 政策立案や重要政策の省庁間調整経験からくる政策的リーダーシップが期待されるが、過去に落選や政界離脱の示唆があり、政治キャリアの継続に不安を残す面も。
田中 良生(たなか りょうせい)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 61歳 (1963年11月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(菅義偉G) |
選挙区 | 埼玉15 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 埼玉県蕨市に生まれる。 - 立教高等学校(現・立教新座高等学校)を卒業。 - 1986年に立教大学経済学部経済学科を卒業し、経済学士を取得。 - 1991年にベンチャー企業のケイ・アール・ベンチャーを起業。 - 蕨ケーブルビジョン専務取締役・代表取締役社長を歴任し、取締役会長を務める。 - 1997年に蕨青年会議所(現・とだわらび青年会議所)の理事長、2001年に埼玉ブロック会長を歴任。
政治家としてのキャリア
- 2005年、第44回衆議院議員総選挙に埼玉15区から自民党公認で出馬し、初当選。 - 2009年の衆議院議員総選挙で落選。 - 2012年、再び埼玉15区から出馬し当選。以来、連続して当選。 - 2013年9月、第2次安倍内閣において経済産業大臣政務官に就任(2014年9月退任)。 - 2015年10月、自民党経済産業部会長に就任。 - 2016年8月、国土交通副大臣に就任(2017年8月退任)。 - 2018年1月、第4次安倍内閣で内閣府副大臣を歴任。 - 2019年10月、衆議院財務金融委員長に就任。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で5選を果たす。
政治活動上の実績
- 2013年、経済産業大臣政務官として経済政策に関与。 - 不祥事として、2013年に田中氏の公設第1秘書が公職選挙法違反で書類送検される事件があった。 - 2012年の政治献金問題で、蕨市が出資する第三セクターから計140万円の政治献金を受け取っていたことが明らかになり、後に寄付を返還。 - 自民党経済産業部会長として、経済政策の方向を指導。 - 国土交通副大臣、内閣府副大臣として、地方創生や規制改革、経済財政政策に関与。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成の立場をとる。 - 自民党たばこ議員連盟に所属し、たばこ産業への支援を行う。 - 日本会議国会議員懇談会、神道政治連盟国会議員懇談会に所属し、保守的・伝統的価値観を重視する姿勢を示す。 - みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会にも所属し、靖国神社参拝を推進。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 経済学の知識を背景に、政策立案や経済政策の実施に携わる経験を有する。 - 青年会議所でのリーダー経験を持ち、地域経済やコミュニティ活動に対する理解がある。 - 不祥事や政治献金問題で批判を受けており、公職者としてのクリーンさが問われている。 - 憲法改正を支持するなど、一定の政治的意図とビジョンを持っていることが伺える。 - 保守的立場を持ちながら、日本の伝統文化への支持を明瞭にしているが、それに対する国民の評価は分かれるところ。