2024年10月衆議院議員ランキング 8回戦
加藤鮎子 vs 漆間譲司
勝: 漆間譲司
戦評
議員Aと議員Bのどちらもそれぞれの分野で異なる強みを持つものの、議員Aは国政経験が豊富である一方、選挙不祥事や政策の曖昧さを指摘される点があります。一方、議員Bは地方政治での経験を活かし国政に進出しており、経済的視点や多様な経歴を持ち、ジェンダー問題では前向きな姿勢を示しています。また、経済政策に関する具体的な提案をしている点が評価されます。議員Aの実務能力の高さは評価できるものの、透明性と明確な政策が今後必要です。議員Bについては、多様な視点から政策提案をしており、地域社会からの支持を得やすい可能性が高いです。地方から国政へ上がり、地方と国の橋渡し役として期待されるかもしれません。総合的に、この選挙での選択として新鮮で改革志向を持つ議員Bが選ばれやすいと判断します。
加藤 鮎子(かとう あゆこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 45歳 (1979年04月19日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(谷垣G→無派閥) |
選挙区 | 山形3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1979年4月19日、山形県鶴岡市に生まれる。 - 慶應義塾女子高等学校を卒業し、その後、慶應義塾大学法学部に進学する。 - 卒業後は株式会社ドリームインキュベータで勤務する。 - 衆議院議員野田聖子の私設秘書として勤務する。 - コロンビア大学国際公共政策大学院に留学し、国際公共政策を学ぶ。 - 日本国際交流センター及びピープルフォーカス・コンサルティング株式会社で勤務。 - 父・加藤紘一の秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 2013年、故・父加藤紘一から後継指名を受け、山形3区支部長に就任。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙に自民党公認で出馬し初当選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で再選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で3選を果たす。 - 2019年、環境大臣政務官及び内閣府大臣政務官に就任。 - 2021年、第1次岸田内閣で国土交通大臣政務官に就任。 - 2023年、第2次岸田第2次改造内閣で内閣府特命担当大臣(こども政策・少子化対策など)に就任し、初入閣。
政治活動上の実績
- 2014年、第47回衆議院議員総選挙で山形3区の自民党公認候補として初当選。 - 2015年、国会の予算委員会第八分科会で、日本海沿岸東北自動車道の早期開通を求める質疑を行う。 - 2021年、自民党山形県連会長を辞任。理由は山形県知事選挙の擁立候補が敗北したため。 - 2023年、内閣府特命担当大臣として孤独・孤立対策やこども政策などの担当。 - 選挙を巡る不祥事として、2017年国政選挙直前に国の公共事業を受注した企業から寄付を受け、2023年にはパーティー券の不適切な処理を訂正。
政治的スタンス
- 憲法改正には「賛成」的立場をとっている。 - 憲法9条への自衛隊の明記に賛成している。 - 敵基地攻撃能力の保有には「反対」としている。 - 選択的夫婦別姓制度には賛成の意向を示している。 - 同性婚に関しては、最新では否定的で「認めるべきでない」と回答。 - 消費税率は「当面は10%を維持すべき」と主張。 - 原子力発電への依存度は「下げるべき」と回答。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 家族構成から見ると、日本の政治家として世襲的な要素が強い。ただし、この背景を活用して政治ネットワークを形成。 - 知名度と政策の推進力はあるが、政治資金を巡る不祥事が数件あり、長年の政治家家系のリスクをどう処理するかが求められる。 - 特に、一部の政策については、曖昧さを指摘されることがあり、明確なビジョンとコミュニケーションが今後期待される。 - 秘書や政務官としての豊富な経験があるため、実務面での能力は高評価。 - 政治的立場は穏健保守で、一部では支持する意見も根強い。
漆間 譲司(うるま じょうじ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 50歳 (1974年09月14日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (大阪維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪8 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 大阪府門真市出身。 - 同志社香里高等学校を卒業。 - 慶應義塾大学商学部を卒業。 - 第一勧業銀行で1年間勤務。 - 家業である葬儀会社と運輸会社の役員を務める。
政治家としてのキャリア
- 2011年、大阪府議会議員選挙に豊中市選挙区から大阪維新の会公認で立候補し、初当選。 - 大阪府議会議員を3期務める。 - 2020年12月、日本維新の会から次期衆院選大阪8区への擁立が発表される。 - 2021年10月、衆議院議員選挙大阪8区で当選し、衆議院議員としてのキャリアをスタート。
政治活動上の実績
- 2011年から2021年まで大阪府議会議員を務め、地方政治に貢献。 - 2021年の衆議院選挙で初当選し、国政に進出。 - 憲法改正、緊急事態条項の導入、選択的夫婦別姓制度及び同性婚の導入に賛成という立場を表明(2021年)。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に憲法9条への自衛隊明記、緊急事態条項の制定に賛成。 - 外交・安全保障に関し、敵基地攻撃能力については明瞭な回答を避けるが、普天間基地の辺野古移設については政府に即中止を求めている。 - 歴史問題や日韓関係など、特定の質問には回答を避けるケースもある。 - ジェンダー問題では、選択的夫婦別姓と同性婚に対して一部賛成の姿勢を示しているが、クオータ制には反対。 - 経済政策として、消費税の引き下げや原子力発電への依存度低下を主張。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 商学部を卒業し、金融から家業の経営に携わった経歴があり、経済的視点を持つ。 - 大阪府議会議員としての経験を背景に、地方政治でのノウハウを持つ。 - 様々な政治的テーマに対して明確なスタンスを示す一方、一部の重要な外交・歴史問題について回答を避ける傾向も見られる。 - リーダーシップや誠実さについては直接の評価材料が少ないが、複数の業種を経験した多様な経歴からの視点は期待される。