2024年10月衆議院議員ランキング 8回戦
八木哲也 vs 山下貴司
勝: 山下貴司
戦評
議員Aは長期間に渡る地方政治の経験や特定の環境政策における役職経験を持ち、地域の合併プロジェクトを促進して成果を挙げています。しかし、特定の受動喫煙防止策に反対するスタンスと、旧統一教会との関係についての詳細説明を避けた過去があり、公の代表としての透明性に配慮が必要です。 一方、議員Bは法律分野における強いキャリアを持ち、法務大臣としての経験や、複数の法律を成立させた実績があります。特に再犯防止やリベンジポルノの防止に関する法案を通じて、社会問題解決に尽力していることが評価できます。旧統一教会関連イベントに出席していた過去については今後の説明責任を果たす必要がありますが、法律の専門性と実績を考慮すれば、課題に対してより緻密な対応が可能と考えられます。
八木 哲也(やぎ てつや)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 77歳 (1947年08月10日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(石破G) |
選挙区 | 愛知11 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1947年8月10日、愛知県西加茂郡高橋村に生まれる(現在の豊田市高橋町)。彼の父親も豊田市議会議員を務めていた。 - 地元の高橋中学校(現・豊田市立高橋中学校)を卒業し、愛知県立豊田西高等学校を卒業。 - 上京して中央大学理工学部管理工学科にて学び、1972年に工学士の称号を取得して卒業。 - 卒業後、インド各地を放浪する旅を経験し、寄生虫に寄生される過酷な体験もした。 - 1974年に小島プレス工業に入社し、1998年に退職するまで勤務。
政治家としてのキャリア
- 1999年に豊田市議会議員選挙に初当選し、4期にわたり豊田市議会議員を務める。 - 2009年から2010年まで豊田市議会議長を務める。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で愛知11区から自由民主党公認で出馬し、比例復活で初当選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で再び比例復活により再選。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で3度目の比例復活当選。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で初めて小選挙区で勝利。 - 環境副大臣、環境大臣政務官などを歴任。
政治活動上の実績
- 豊田市議会議員時代、平成の大合併に賛成し、豊田市と周辺町村の合併を推進する働きかけを行った。 - 「日本を明るくする会」を結成して会長を務め、議員間の情報交換と支援を促進した(2013年)。 - 過去の選挙で常に比例復活してきたが、2021年に初めて小選挙区で勝利。 - 環境に関する副大臣・政務官職を歴任し、具体的な政策推進を担当。 - 森友学園問題に関する国の対応に対し意見を表明せず。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、9条改憲や緊急事態条項の新設などを支持。 - 普天間基地の辺野古移設や尖閣諸島の国有化を評価。 - 従軍慰安婦問題の河野談話見直しを支持し、日韓関係については現状の外交方針を支持。 - 原子力発電所の必要性を認める意見を持つ。 - アベノミクスを評価し、経済政策における保守的なスタンスを持つ。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 豊田市議会議員として地域合併プロジェクトを主導するなど、地方政治での経験が豊富。 - 環境政策において副大臣を務めた実績。 - 自民党のタバコ議員連盟や関連する「もくもく会」で活動し、受動喫煙防止策に反対。 - 特定団体(旧統一教会)との関係について、詳細説明を避けたことがある。 - 繰り返し比例復活当選しながら最終的には小選挙区での勝利を果たすなど、着実な支持基盤を構築。
山下 貴司(やました たかし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 59歳 (1965年09月08日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(石破G・谷垣G→無派閥→茂木派) |
選挙区 | 岡山2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1965年9月8日、香川県高松市に生まれる。 - 岡山市立宇野小学校、岡山大学教育学部附属中学校、岡山県立岡山操山高等学校を卒業。 - 東京大学法学部に進学し、在学中に司法試験に合格。 - 司法修習(第44期)修了後、検察官に任官。同期には森本宏(東京地検特捜部長)がいる。 - 東京地検特捜部や法務省で勤務。また、在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官、慶應義塾大学法学部非常勤講師などを務める。 - コロンビア大学コロンビア・ロー・スクールをフルブライト奨学生として修了(1997年)。 - 法務省刑事局国際課国際刑事企画官などを経て、2010年に退官し弁護士に転身。
政治家としてのキャリア
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙に自由民主党公認で岡山2区から出馬し初当選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2015年、石破派の結成に参加。 - 2017年、第3次安倍第3次改造内閣で法務大臣政務官、内閣府大臣政務官に任命。 - 2018年、第4次安倍改造内閣で法務大臣に抜擢。
政治活動上の実績
- 2018-2019年、法務大臣として9本の法律を成立させたが、その主要なものには出入国管理及び難民認定法の改正がある。 - 議員生活7年で9本の議員立法を実現。再犯防止推進法、リベンジポルノ防止法、チケット不正転売禁止法などが含まれる。 - 尖閣諸島中国漁船衝突事件の際に、検察側の起訴準備が政権により釈放に至ったことで、政治への転身を決意。
政治的スタンス
- 第9条を含む日本国憲法の改正を支持。 - 憲法への緊急事態条項の創設賛成。 - 参議院の合区解消を目指した憲法改正に支持。 - アベノミクスに対して評価。 - 高度プロフェッショナル制度の導入を支持し、原子力発電については当面必要としつつ、将来的に廃止すべきと考える。 - カジノ解禁に賛成、同性婚制度導入には反対。選択的夫婦別姓には意見が割れている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 検察官としてのキャリアを背景に、法律実務および法改正に精通している。 - 地域創生に強い信念を持っており、地方から日本を良くしたいという思いがある。 - 自身の政治信条として「政治に信義」、「政治に正義」、「政治に道義」を掲げており、その実現に向けた実績を積んでいる。 - 過去に旧統一教会関連イベントに出席していたことが報道されている。