2024年10月衆議院議員ランキング 6回戦
伊藤達也 vs 河野太郎
勝: 伊藤達也
戦評
A議員は、医療制度や中小企業支援といった具体的な分野で長年にわたり活動しており、特に母親の経験から福祉政策に対する深い情熱を持っています。金融や社会保障政策での実績からも、国内経済政策に強い影響力を持ち、実行力が評価されています。B議員も外交や行政改革といった分野で積極的に活動していますが、それらの政策が国民生活に直接訴求するかは議論の余地があります。A議員は、経済や社会保障分野での直接的解決策に注力しているため、国民生活に即した政策に期待が持てます。
伊藤 達也(いとう たつや)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 63歳 (1961年07月06日生) |
所属政党 | 自由民主党 (日本新党→)(新進党→)(無所属→)(民政党→)自由民主党(額賀派→無派閥→石破派→無派閥→茂木派) |
選挙区 | 東京22 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1961年7月6日、大阪府大阪市で生まれた。 - 父親はエア・ウォーター会長やタテホ化学工業会長を務めた伊藤孝史。 - 高校時代、母を難病の全身性エリテマトーデスで亡くし、この経験から国の医療制度や福祉政策に疑問を抱き政治家を志す。 - 慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、松下幸之助が創設した松下政経塾に第5期生として入塾。 - カリフォルニア州立大学院でシティマネージャーを学ぶ。 - 自分の生活費を稼ぐために西調布でピザ屋を開店し、中小企業政策の土台を築く経験を得た。
政治家としてのキャリア
- 1993年、日本新党から衆議院議員に初当選後、新進党や民政党を経て自由民主党に入党。 - 通商産業政務次官、内閣府副大臣(金融・経済財政政策担当)、内閣府特命担当大臣(金融担当)を歴任。 - 自由民主党国際局長、内閣総理大臣補佐官(社会保障担当)、内閣府大臣補佐官(地方の中小企業振興)などを務めた。 - 衆議院財務金融委員長、第2次小泉改造内閣、第3次小泉内閣で閣僚を経験。 - 2013年に再選し、茂木派に所属しながらも、無派閥として活動を続けた。 - 2023年、自民党国際局長に再任され、党外交を活発化させた。
政治活動上の実績
- 2005年、内閣府特命担当大臣(金融担当)として不良債権問題の終結を宣言。 - 2006年、衆議院財務金融委員長として活動し、経済財政の一体改革を進めた。 - 2017年、東日本大震災復興特別委員長として復興庁の設置期限を10年間延長する関連法をまとめた。 - 2021年、自民党総裁選で河野太郎の選挙対策本部長を務め積極的に支持を広げる活動を行った。 - 2024年、中小企業政策として岸田文雄総理に下請法改正を提言し、エネルギーコストや労務費上昇に対する価格転嫁の制度見直しを推進。
政治的スタンス
- 国際競争力を高める法人税減税を支持。 - 公務員の人件費削減を推進。 - 財政健全化の取り組み、社会保障制度改革を提唱。 - 憲法改正に賛成し、集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈見直しを支持。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成。消費税0%の検討を含む経済刺激策も支持。 - ネット広告市場の公正で透明なルール整備を訴え、競争政策にも力を注ぐ。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家になるきっかけとなった母の死を通じて、福祉政策に強い関心を持つ。 - 金融大臣や社会保障担当補佐官として実現した政策改革に実行力を発揮してきた。 - 松下政経塾での教育によって培われた国家経営の視点を持ち、経済政策に精通している。 - 地域活性化や中小企業支援に力を入れ、現場からの政策立案力に定評がある。 - 過去の不祥事に関しては適切に対応し、公人としての責任を全うしている。
河野 太郎(こうの たろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1963年01月10日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(宮澤派→麻生派) |
選挙区 | 神奈川15 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1963年、神奈川県平塚市に生まれる。 - 慶應義塾中等部と高等学校を卒業。高校では競走部で主将を務めた。 - 1981年、慶應義塾大学経済学部に入学後、すぐに退学し、渡米してサマースクールやボーディングスクールを経て、ジョージタウン大学に入学。 - 1985年、ジョージタウン大学国際学部比較政治学科を卒業。在学中、アラン・クランストン上院議員の選対本部で働く。 - 日本に帰国後、富士ゼロックスに入社し、調査統計部などで勤務。 - 1993年、日本端子に転職し、自動車や電気機器の部品メーカーの開発生産や海外輸出を担当。
政治家としてのキャリア
- 1996年、第41回衆議院議員総選挙で神奈川15区から自民党公認で立候補し当選。以降9回当選。 - 自民党では無派閥としてスタートし、後に麻生派に所属。 - 2009年、自民党総裁選挙へ出馬するも、谷垣禎一に敗北。 - 2015年、初入閣し、国家公安委員長、行政改革担当大臣などを歴任。 - 2017年、外務大臣に就任。 - 2019年、防衛大臣に就任。 - 2020年、菅内閣で行政改革担当大臣。 - 2022年、デジタル大臣に就任。 - 2021年、自民党総裁選に出馬し、2回目の挑戦。
政治活動上の実績
- 1996年から衆議院議員として神奈川15区で活動中(2021年時点で9期連続当選)。 - 外務大臣として100か国を超える訪問を行い、特に中東外交を推進した。 - 防衛大臣時にイージス・アショア配備断念を発表。 - デジタル改革を推進し、行政改革としての「縦割り110番」も設置。 - 消費者庁の徳島移転を進めようとするも断念。
政治的スタンス
- 「小さな政府と大きな年金」を掲げ、基礎年金制度を消費税で支えることを提案。 - 原油や天然ガスへの依存を減らすべく再生可能エネルギーの導入を推進。 - TPP参加や外国人労働者の受け入れに賛成。 - 川口順子元外務大臣を「説明責任を果たしていない」と批判したことがある。 - 原発反対派からは批判されることもあるが、再稼働に関しては支持も表明。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政策実行力と改革推進への高い志向性がある。 - 父親から引き継いだ人脈や知名度がある点で国際的な視野を持つ。 - 厳しい評価もあるが、自身のスタイルを貫く姿勢が特徴。 - 事務処理能力とリーダーシップを発揮し、各省省庁間での連携を推進。 - デジタルや行政改革、外交といった広範な分野で積極的に活動している。