2024年10月衆議院議員ランキング 23回戦
伊藤渉 vs 石原正敬
勝: 石原正敬
戦評
議員Aは長い国会議員経験と財務や厚生労働分野での実務経験があり、一方で健康問題が懸念されています。また、政策に対する柔軟な姿勢も見られるというポイントがあります。議員Bは地方自治の現場を熟知し、教育分野の専門知識とリーダーシップを持つ点が魅力です。議員Bの地方政治での実績と専門知識は国政においても貴重です。こういった多様なバックグラウンドと若いエネルギーが新しい視点を国政にもたらす可能性を考慮し、今回は議員Bが選ばれるべきです。
伊藤 渉(いとう わたる)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 55歳 (1969年11月13日生) |
所属政党 | 公明党 |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 愛知県名古屋市南区でペンキ職人の長男として生まれる。 - 名古屋市立笠東小学校、名古屋市立本城中学校に進学し、柔道部主将を務める。 - 名古屋市立菊里高等学校を卒業後、大阪大学工学部土木工学科で土木工学を学ぶ。高校・大学時代はラグビー部に所属し、フォワード・フッカー(NO.2)として活動。 - 大阪大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程を修了。卒業後、JR東海に就職、新幹線運転免許を取得し、名古屋駅周辺の開発事業などに携わる。
政治家としてのキャリア
- 2005年: JR東海を退職し、衆議院愛知4区の候補者として公明党の公認を得る。同年の第44回衆議院議員総選挙で比例東海ブロックから立候補し、初当選。 - 2007年: 第21回参議院議員通常選挙で山本保事務所の事務長を務めた後、厚生労働大臣政務官に就任。 - 2009年: 第45回衆議院議員総選挙で落選。 - 2012年: 第46回衆議院議員総選挙で2期目の当選。 - 2014年: 第47回衆議院議員総選挙で3選。 - 2017年: 第48回衆議院議員総選挙で4選。 - 2020年: 菅義偉内閣および第1次岸田内閣で財務副大臣に就任。 - 2021年: 第48回衆議院議員総選挙で5選。
政治活動上の実績
- 2005年: 初回当選後、厚生労働大臣政務官に就任し、健康福祉関連政策に貢献。 - 2020-2021年: 財務副大臣として、予算編成、財政投融資、国債などの分野で政策を推進。 - 2023年: 愛知16区からの出馬を表明したが、地元自民党との調整不足が指摘され、その後体調不良を理由に出馬辞退。
政治的スタンス
- 憲法改正について、2021年のアンケートで賛否が異なる回答をした。 - 敵基地攻撃能力の保持についてはどちらかと言えば反対とし、外交安全保障面では北朝鮮に対し圧力より対話を重視。 - ジェンダー平等に関しては選択的夫婦別姓に賛成、同性婚を認めるべきだとする一方、クオータ制には反対。 - 消費税率維持や被選挙権年齢の引き下げに賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 日本の主要政党である公明党に属し、党の方針に基づいて政策形成に参加。 - 財務副大臣や厚生労働大臣政務官を歴任し、具体的な実務経験を蓄積。 - 議会活動における多数の委員会参加を含む幅広い議員活動。 - 健康問題による選挙活動辞退を経て、体調管理を課題としつつ、国民への説明責任を果たす姿勢が求められる。
石原 正敬(いしはら まさたか)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 53歳 (1971年11月29日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | (比)東海 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1971年に三重県三重郡菰野町で生まれる。 - 1990年に三重県立四日市南高等学校を卒業。 - 1994年に名古屋大学教育学部を卒業。 - 1999年、名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程後期を満期退学。 - 名古屋大学で助手として勤務しながら、教育発達科学を研究。 - 大学非常勤講師として複数の大学で教壇に立つ。
政治家としてのキャリア
- 2003年、三重県議会議員選挙にて自由民主党公認で立候補し当選。三重郡選挙区より1期務める。 - 2007年、菰野町長選挙に当選し、当選時、町長としては全国最年少で就任。この職を3期務める(2007年~2019年)。 - 2019年、町長選で弁護士の柴田孝之に僅差で敗れ、落選。 - 2021年、衆議院議員選挙に三重3区より立候補。落選であるものの比例東海ブロックで復活当選し衆議院議員となる。
政治活動上の実績
- 2003年、三重県議会議員に当選し、地域の政治における基礎を築く。 - 2007年から2019年の12年間、菰野町長を務め、地域行政の運営に携わる。特に三重県内で最年少の町長としての手腕が注目される。 - 2019年の町長選で僅差により落選し、一時的に公職を離れるも、地域での支持を継続。 - 2021年衆議院議員選挙で、選挙区では敗北したものの比例で復活当選。国政に進出する契機を得る。
政治的スタンス
- 自由民主党に所属し、同党の政策を基本的に支持する。 - 特に地方自治の経験から、地域経済の振興や公共事業の重要性を訴求。 - 自民党たばこ議員連盟にも所属し、たばこ産業を支援するスタンスもみられる。 - 教育問題に対する深い見識を持ち、教育政策にも関心を持つ。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 菰野町長として3期務めた経験から、地方自治の現場で培った行政能力が評価される。 - 教育学の専門家としてのキャリアを持ち、学問的側面からの政策提言が期待される。 - 相対的に若くして町長を3期務めた経歴から、実行力とリーダーシップがあると考えられる。 - 某選挙での敗北後も支持を集めて比例復活当選するなど、粘り強さと地域での支持基盤を持つ。