2024年10月衆議院議員ランキング 9回戦
伊藤俊輔 vs 田中良生
勝: 伊藤俊輔
戦評
両議員ともに政治キャリアの中で何らかの不祥事を経験しているが、議員Aは再生可能エネルギーの推進や選択的夫婦別姓制度への賛成など進歩的な政策を支持している点が評価できる。一方、議員Bは経済政策において一定の貢献があるが、政治献金に関する問題が懸念される。社会の多様な価値観を尊重し、進歩的な課題に積極的な姿勢を示す議員が選ばれるべきと考える。
伊藤 俊輔(いとう しゅんすけ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 45歳 (1979年08月05日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (旧日本維新の会→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)(日本維新の会→)(希望の党→)(旧国民民主党→)(無所属→)立憲民主党(重徳派・野田G) |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都町田市に生まれる。 - 小学校から大学まで桐蔭学園に通う。 - 北京大学へ留学経験あり。 - 中央大学経済学部国際経済学科を卒業。 - 大学卒業後、起業して航空貨物会社を経営していた。
政治家としてのキャリア
- 2012年に維新政治塾へ入塾。 - 同年の第46回衆議院議員総選挙に日本維新の会から東京23区で立候補するも落選。 - 2014年の第47回衆議院議員総選挙に維新の党から立候補するも再び落選。 - 2016年、おおさか維新の会(後に日本維新の会)へ参加し、東京23区支部長に就任。 - 2017年第48回衆議院議員総選挙で希望の党から立候補し、比例東京ブロックで初当選。 - 2018年に国民民主党へ参加。 - 2019年に立憲民主党の会派に加入、同年に国民民主党からの離党届を提出。 - 2021年第49回衆議院議員総選挙に立憲民主党公認で再選。
政治活動上の実績
- 2017年、第48回衆議院議員総選挙で比例復活し初当選。 - 2021年、第49回衆議院選挙で再度比例復活で再選。同年の選挙において与党候補に僅差で敗北。 - 五木ひろしの出演するクリスマスディナーショー(2018年)を開き、有権者への利益供与が疑われた。 - 2024年の対立候補への器物損壊事件において、彼の伯父が逮捕されるという不祥事が報じられた。
政治的スタンス
- 憲法改正に関しての立場は流動的で、憲法9条への自衛隊明記反対を表明。 - 選択的夫婦別姓制度や同性婚の法改正に賛成。 - 原子力発電に依存しない方向へと動くこと、脱炭素化時代に向けた再生可能エネルギーの推進を表明。 - 永住外国人の地方参政権には反対の立場を取る。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 地元、有権者に対する利益供与ともとれる行動(ディナーショー)が報じられた。 - 世襲政治家としてのバックグラウンドに影響されているかどうかについての評価は、選挙の場で問題となり得る。 - 知名度を生かした選挙運動や政策アピールの戦略に優れるとは言い難く、既存の政治家としてのスタイルが改革を進めるうえで効果的であるかは未知数。
田中 良生(たなか りょうせい)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 61歳 (1963年11月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(菅義偉G) |
選挙区 | 埼玉15 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 埼玉県蕨市に生まれる。 - 立教高等学校(現・立教新座高等学校)を卒業。 - 1986年に立教大学経済学部経済学科を卒業し、経済学士を取得。 - 1991年にベンチャー企業のケイ・アール・ベンチャーを起業。 - 蕨ケーブルビジョン専務取締役・代表取締役社長を歴任し、取締役会長を務める。 - 1997年に蕨青年会議所(現・とだわらび青年会議所)の理事長、2001年に埼玉ブロック会長を歴任。
政治家としてのキャリア
- 2005年、第44回衆議院議員総選挙に埼玉15区から自民党公認で出馬し、初当選。 - 2009年の衆議院議員総選挙で落選。 - 2012年、再び埼玉15区から出馬し当選。以来、連続して当選。 - 2013年9月、第2次安倍内閣において経済産業大臣政務官に就任(2014年9月退任)。 - 2015年10月、自民党経済産業部会長に就任。 - 2016年8月、国土交通副大臣に就任(2017年8月退任)。 - 2018年1月、第4次安倍内閣で内閣府副大臣を歴任。 - 2019年10月、衆議院財務金融委員長に就任。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で5選を果たす。
政治活動上の実績
- 2013年、経済産業大臣政務官として経済政策に関与。 - 不祥事として、2013年に田中氏の公設第1秘書が公職選挙法違反で書類送検される事件があった。 - 2012年の政治献金問題で、蕨市が出資する第三セクターから計140万円の政治献金を受け取っていたことが明らかになり、後に寄付を返還。 - 自民党経済産業部会長として、経済政策の方向を指導。 - 国土交通副大臣、内閣府副大臣として、地方創生や規制改革、経済財政政策に関与。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成の立場をとる。 - 自民党たばこ議員連盟に所属し、たばこ産業への支援を行う。 - 日本会議国会議員懇談会、神道政治連盟国会議員懇談会に所属し、保守的・伝統的価値観を重視する姿勢を示す。 - みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会にも所属し、靖国神社参拝を推進。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 経済学の知識を背景に、政策立案や経済政策の実施に携わる経験を有する。 - 青年会議所でのリーダー経験を持ち、地域経済やコミュニティ活動に対する理解がある。 - 不祥事や政治献金問題で批判を受けており、公職者としてのクリーンさが問われている。 - 憲法改正を支持するなど、一定の政治的意図とビジョンを持っていることが伺える。 - 保守的立場を持ちながら、日本の伝統文化への支持を明瞭にしているが、それに対する国民の評価は分かれるところ。