2024年10月衆議院議員ランキング 16回戦
伊東良孝 vs 津島淳
勝: 伊東良孝
戦評
議員Aと議員Bの比較において、以下の点が考慮されました。 ### 経歴とキャリア - **議員A**は、地方行政での豊富な経験を持ち、地方自治体と国の両方で実績を上げてきた。特に市長としての統治経験が評価される。 - **議員B**は、世襲政治家としての背景があり、これまでの選挙で特に大きな成果を上げたとは言い難いが、地元青森での支持基盤を持っている。 ### 政策スタンス - **議員A**は、憲法改正や安全保障において積極的な姿勢を示す一方で、同性婚やクオータ制には反対と保守的な立場が強い。 - **議員B**は、消費税引き上げなどに慎重であるものの、同様に保守的スタンスを取っている部分が見られる。 ### 問題点 - **議員A**は、過去に選挙期間中の寄付問題があり、倫理的な側面での指摘がある。また、統一教会関連団体との関与も懸念材料。 - **議員B**には、世襲政治家としての批判がつきまとうが、具体的なスキャンダルはない。 総合的に見て、議員Aは地方自治の経験や国政での実績が豊富であり、その点での実行力が評価される。しかし、不祥事や倫理観については改善の余地があるため、これをどう評価するかが鍵となる。政策の一貫性と過去の議会での経験から見ると、議員Aが優れていると判断されます。
伊東 良孝(いとう よしたか)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年11月24日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党→)(無所属→)自由民主党(二階派) |
選挙区 | 北海道7 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 北海道旭川市生まれ。 - 北海道釧路江南高等学校卒業。 - 1974年に北海道教育大学釧路分校を卒業。大学で美術教諭の資格を取得し、アマチュア画家としても活動。 - 釧路パシフィックホテル取締役営業部長を務めた。 - 中川一郎の後援会青年部で活動し、筆頭秘書だった鈴木宗男とも親しい関係に。
政治家としてのキャリア
- 1985年に釧路市議会議員に初当選し、3期連続当選。 - 1995年に北海道議会議員に当選し、2002年まで2期務める。 - 鈴木宗男との関係で一時的に系列議員として活動。 - 2002年に釧路市長に初当選。2006年に再選。 - 2009年の衆議院議員選挙で北海道7区から出馬し初当選。以後5期務める。 - 自由民主党の様々な役職を歴任し、地方創生担当の特命担当大臣など多くの閣僚職も経験。
政治活動上の実績
- 釧路市長時代に家庭ごみ回収有料化や阿寒町と音別町との合併を実現。 - 2009年衆議院選挙で北海道唯一の自民党小選挙区勝利を果たす。 - 第2次安倍内閣で財務大臣政務官を務めた。 - 2015年に農林水産副大臣に就任。 - 2017年の衆議院農林水産委員長に就任。 - 2013年に特定秘密保護法案支持。 - 不祥事として、選挙期間中及び公示前に公共工事受注会社から寄付を受けていたことが発覚。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成、特に自衛隊の保持明記、家族条項、緊急事態条項の新設を支持。 - 安全保障関連法を評価し、集団的自衛権行使を認める憲法解釈見直しに賛成。 - 選択的夫婦別姓には消極的だが、最近は「どちらかといえば賛成」に移行。 - 同性婚に反対、クオータ制の導入反対。 - 敵基地攻撃能力の容認、カジノ解禁、消費税増税に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 幅広い行政経験と実行力がある。特に地方行政での統治経験は評価される。 - 自由民主党内での役職や経験が豊富であり、政策立案や実行力が期待できる。 - 一方、公共工事受注会社からの寄付の件で法律への認識や倫理観への疑問が残る。 - 統一教会関連団体との関わりが指摘され、その距離感についての説明責任が求められる。
津島 淳(つしま じゅん)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1966年10月18日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)自由民主党(茂木派) |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
1966年、フランスのパリで生まれる。父親が在フランス日本国大使館に出向していたため。 1967年に帰国し、その後、千代田区立番町小学校、千代田区立麹町中学校を経て学習院高等科に進学し、1991年に学習院大学文学部国文学科を卒業。 大学卒業後、株式会社関電工に入社し、14年間勤務する。 2005年、関電工を退職し、父の津島雄二(元厚生大臣)の秘書となる。 2008年、結婚する。
政治家としてのキャリア
2009年7月、第45回衆議院議員総選挙に青森1区から無所属で出馬するが、民主党の横山北斗に敗れる。 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で自民党公認を得て初当選。 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で再選。 2015年、国土交通大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任(第3次安倍第1次改造内閣)。 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で3選を果たす。 2021年10月、第1次岸田内閣で法務副大臣に就任し、同年の第49回衆議院議員総選挙で比例東北ブロックから出馬し当選、第2次岸田内閣で法務副大臣に再任。 2023年、衆議院財務金融委員長に就任。
政治活動上の実績
2009年、第45回衆議院議員総選挙に青森1区から無所属で出馬し、敗北。 2012年、第46回衆議院議員総選挙で初当選。神道政治連盟の後援を得て自民党公認を獲得し出馬。 2013年、特定秘密保護法案採決に賛成票を投じる。 2015年、国土交通大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任。 2021年、法務副大臣に就任、再任される。
政治的スタンス
消費税引き上げに関しては、将来的には必要だが、時期については慎重な姿勢を持つと回答。 女性宮家に反対の立場。 選択的夫婦別姓制度導入にはどちらかというと反対。 首相の靖国神社参拝を問題ないと考えている。 自民党たばこ議員連盟やもくもく会に所属し、屋内禁煙に反対の姿勢を見せている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
津島家という政治・文化界で著名な家系の出身で、父親や祖父に影響を受けた政治経済への理解が期待される。 世襲政治家としての批判を受けることもあるため、その点を克服するためには独自の政治理念や政策の推進が求められる。 喫煙者であり、自民党たばこ議員連盟など関連組織に所属していることがあり、そのような嗜好に基づく政策がどのような影響を及ぼすかが注目される。 同時に地元青森を長年支えてきたバックグラウンドを持ち、地域の代表としての力を発揮できるかどうかも問われている。