2024年10月衆議院議員ランキング 15回戦
伊東信久 vs 御法川信英
勝: 御法川信英
戦評
議員Aは医療分野での豊富なキャリアを持ち、医療制度の改善に関心を持っている一方で、マルチ商法業者との関係や旧統一教会関連団体との接点などの問題が透明性に影響を与えています。議員Bは豊富な政治経験と外交、防衛関連の役職を歴任していますが、政治資金の不正や選挙法違反問題での不祥事が信頼性に影響を与えています。どちらの候補者も不祥事を抱えており、その点では選挙民にとって選びづらさがありますが、医療制度改革や透明性の問題など具体的な政策領域での影響が考慮されるべきです。
伊東 信久(いとう のぶひさ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 61歳 (1964年01月04日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (旧日本維新の会→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)日本維新の会/大阪維新の会 |
選挙区 | 大阪19 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 兵庫県神戸市生まれで、三人兄弟の長男。 - 兵庫県立神戸高等学校卒業後、6年間の浪人を経て神戸大学医学部医学科に入学。 - 1995年に神戸大学医学部医学科を卒業し、大阪市立大学大学院医学研究科に入学。 - 大学院修了後、大阪市立大学医学部形成外科医局や麻酔科を経て、複数の病院の形成外科、脳神経外科、整形外科で勤務。 - 2004年、名駅クリニック院長に就任し、椎間板ヘルニアのレーザー治療(PLDD)に従事。 - 2006年、椎間板ヘルニアのレーザー治療を専門とする「伊東くりにっく」を開業。 - 医療法人眞愛会理事長、大阪大学臨床医工学教育研究センター招聘准教授を歴任し、2016年から大阪大学国際医工情報センターの招聘教授を務める。
政治家としてのキャリア
- 2012年、橋下徹大阪市長が設立した維新政治塾の一期生として政治の道を歩み始める。 - 同年12月、第46回衆議院議員総選挙で日本維新の会公認で大阪11区から初当選。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で維新の党公認で出馬し、比例復活により再選。 - 2017年10月の第48回総選挙で大阪11区から立候補するも落選。 - 落選後、大阪19区支部長へ就任し、2021年10月の第49回総選挙で3期目の当選を果たす。 - 日本維新の会国際局長を務めた。
政治活動上の実績
- 2012年、橋下徹市長とともに日本維新の会の設立に関わり、衆議院議員として初当選を果たす。 - 2014年、維新の党の結党に参加し、維新の党公認での再選を達成。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙にて大阪19区から立候補し、3期目の当選を果たした。 - マルチ商法業者に関連した講演を行い、報酬を受け取っていたことが報道され、一部で厳重注意を受ける(2021年)。 - 2017年以降、旧統一教会に関連する団体との関係や会費支払いが問題視された。
政治的スタンス
- 日本国憲法の改正に賛成。 - 集団的自衛権の行使を禁じた内閣法制局の憲法解釈の見直しに賛成。 - 日本の核武装は国際情勢によっては検討すべきと主張。 - 原子力発電所の再稼働に賛成。 - 女性宮家の創設には反対。 - TPP参加に賛成。 - 選択的夫婦別姓制度には「どちらとも言えない」と中立的見解。 - 飲食店内を原則禁煙とする健康増進法改正に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 医師としての長年のキャリアを生かし、医療制度の改善に寄与しようとしている。 - メディア露出が多く、一般認知度が高いため、国民へのメッセージは届きやすい。 - 様々な分野での医療実績とともに、政治家としての公務も活発に行っている。 - 一方で、マルチ商法業者との関係や旧統一教会関連団体との接点が報道され、透明性と誠実さを問われている。 - 医療と政治の融合を主体とした政策推進力があるが、倫理的な面での状況対応が必要とされる。
御法川 信英(みのりかわ のぶひで)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1964年05月25日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属(グループ改革)→)自由民主党(無派閥→佐藤G→麻生派→無派閥) |
選挙区 | 秋田3 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 秋田県大曲市(現:大仙市)出身。 - 秋田県立横手高等学校普通科を卒業。 - 慶應義塾大学法学部政治学科を卒業。 - コロンビア大学国際公共政策大学院(SIPA)修士課程を修了。 - 秋田銀行で行員として勤務。 - 父・御法川英文の私設秘書、公設第一秘書を務めた。
政治家としてのキャリア
- 2003年:第43回衆議院議員総選挙で初当選し、政治家キャリアを開始。 - 2004年:自民系無所属議員と院内会派「グループ改革」を結成。後に同会派を解散し、自民党へ入党。 - 2008年:外務大臣政務官に就任。麻生内閣で留任。 - 2014年:第2次安倍内閣で財務副大臣に就任。 - 2019年:第4次安倍改造内閣で国土交通副大臣兼内閣府副大臣兼復興副大臣に就任。 - 2021年:自民党国会対策委員長代理に就任。 - 自民党秋田県支部連合会会長を複数回務める。
政治活動上の実績
- 2005年:郵政民営化賛成票を投じる(反対から転向)。 - 2014年:政治資金収支報告書の不適切記載問題(一部収入記載漏れ、寄付金額の誤記)に直面。 - 消費税率の一時的な引き下げに対し『必要でない』と2001年アンケートに回答。 - 2021年:森友問題に関して『これ以上、調査や説明は必要ない』と毎日新聞のアンケートに回答。 - 2014年:政治団体がカレンダーを無料配布し、公職選挙法違反の指摘を受ける。
政治的スタンス
- 憲法改正については『どちらかといえば賛成』。 - 自衛隊の憲法への明記を支持。 - 原発依存度を下げるべきと2019年に主張。 - 同性婚、選択的夫婦別姓制度に関して明確な回答を避けた。 - 経済政策では消費税率の維持を支持。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 父親も衆議院議員であり、政治的背景は強固。 - 各種の不祥事(政治資金報告の不正やカレンダー無料配布問題)が信頼性に影響。 - 統一教会(現:世界平和統一家庭連合)との関係が取り沙汰される。 - 困難な立場でも調整能力が高く評価される一方で、柔軟性のあるスタンスが時に批判の対象となる。