2024年10月衆議院議員ランキング 28回戦
井野俊郎 vs 櫛渕万里
勝: 櫛渕万里
戦評
国会議員AとBの比較では、それぞれの実績、政治的スタンス、国民代表としての適格性などが異なっており、それが選択に寄与する要素となります。 国会議員Aは、政治的キャリアの継続性と地域での基盤強化に成功している反面、統一教会との関係が示唆された過去の事件や国会活動中の不適切行動が問題視されます。政策的に、憲法改正や財政出動を支持し、防衛力強化にも積極的です。しかし、若干の曖昧さも残ります。 一方、国会議員Bは、政治に関しては困難な選挙戦が続くものの、NGOでの経験から生まれた社会的関心とリーダーシップを持ち、選択的夫婦別姓や同性婚、脱原発、消費税廃止など、積極的な改革派としての姿勢を示しています。しかしながら、衆議院での懲罰を受けたことや反権力的な主張から、妥協点を見つける能力が心配される点もあります。 総合的に見て、国会議員Bの方が政治的スタンスが明確であり、社会問題への関心が高く、変革への意欲を持っているため、多様な価値観に開かれた姿勢が次の選挙では有権者に支持される可能性が高いと判断します。
井野 俊郎(いの としろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 45歳 (1980年01月08日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(茂木派) |
選挙区 | 群馬2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 群馬県伊勢崎市出身。伊勢崎市立宮郷小学校と中学校を経て、東京農業大学第二高等学校に進学。 - 明治大学法学部を卒業。 - 大学卒業後、2004年に司法試験に合格。 - 2007年に弁護士登録をし、2010年に群馬県伊勢崎市に井野法律事務所を開設。
政治家としてのキャリア
- 2010年4月、伊勢崎市議会議員選挙で初当選を果たし、市議会議員として活動。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙で初当選し、以後4回当選。 - 2016年、法務大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任。 - 2022年に防衛副大臣兼内閣府副大臣に就任。 - 2023年には国会議事進行係に就任。
政治活動上の実績
- 2012年から衆議院議員として群馬2区の代表を務め、現在に至るまで4期務めている。 - 2014年、自民党・平成研究会の政治資金パーティーにおいて統一教会関連者がパーティー券を購入したという報道。 - 2020年、国会審議中に関係ない書籍『女帝 小池百合子』を読んでいたことが指摘された。 - 自民党青年局で青年局部長として若手の育成や政策形成に携わる。
政治的スタンス
- 教育費無償化政策に賛成。 - 財政出動による景気対策を支持し、国債を活用した赤字の利用についても容認。 - 選択的夫婦別姓制度や外国人労働者の受け入れについては不明確な態度。 - 原子力発電所の再稼働を条件付きで支持し、日本の防衛力強化にも賛成。 - 憲法改正を支持し、戦争放棄、自衛隊、緊急事態条項などの改正を提案。 - 北朝鮮や中国などに対しては警戒的な態度を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 井野俊郎議員は群馬県の衆議院議員として唯一の非世襲議員であり、地域の政治基盤を自ら築いている。 - 尊敬する人物は高橋是清元首相であることから、経済政策に対する興味と見識があると考えられる。 - しかし、統一教会との関係が取り沙汰されており、政治家としての倫理性や独立性に疑問を抱かれる可能性がある。 - 国会審議中に関係ない資料を閲覧する行動が報じられており、立場への誠実性や集中力が問われることがある。
櫛渕 万里(くしぶち まり)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 57歳 (1967年10月15日生) |
所属政党 | れいわ新選組 (民主党→)(民進党(細野グループ)→)(希望の党→)(無所属→)れいわ新選組 |
選挙区 | (比)東京 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1967年、群馬県沼田市に生まれる。 - 沼田市立沼田小学校、沼田市立沼田中学校、群馬県立沼田女子高等学校を卒業。 - 1991年、立教大学社会学部を卒業。 - 同年、ピースボートに加入し、後に事務局長に就任。 - 1995年、新党さきがけの「さきがけ塾」に参加。 - 2006年、民主党の公募試験に合格し、政治の道へ転身。
政治家としてのキャリア
- 2009年、第45回衆議院議員総選挙に民主党公認で東京23区から出馬、初当選。 - 2011年、民主党代表選挙において馬淵澄夫の推薦人に名を連ねる。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙に出馬するも次点で落選。 - 2014年、第47回衆議院議員総選挙でも落選。 - 2016年、民進党の発足に参加。 - 2017年、希望の党公認で千葉3区から第48回衆議院議員総選挙に立候補し落選。 - 2020年、れいわ新選組が次期衆院選での擁立を発表。 - 2022年、比例東京ブロックで繰り上げ当選し、衆議院議員に就任。
政治活動上の実績
- 2009年、第45回衆議院議員総選挙で初当選し、国会での活動を開始。 - 2022年、れいわ新選組代表選挙で山本太郎に敗北するも、大石晃子と共に党の共同代表に指名される。 - 2023年、財務大臣への不信任決議案で示威行為を行い、衆議院より「登院停止10日間」の懲罰を受ける。
政治的スタンス
- 憲法について2017年は改正賛成としていたが、2021年にはどちらかといえば反対とスタンスを調整。 - 憲法9条への自衛隊の明記に反対し、緊急事態条項設置にも反対。 - 安全保障関連法にはどちらでもないか、もしくは反対の立場を示す。 - 選択的夫婦別姓制度の導入に賛成し、同性婚容認を支持。 - 原子力発電には依存をゼロにすべきと考え、消費税の廃止を掲げる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- NGOの事務局長としてのキャリアから、社会問題への関心を示しリーダーシップを発揮。 - 幅広い政党経験を通じて政治的信条の一致を模索する柔軟さを有する。 - 反権力的な姿勢を示すことが多く、現政権批判に積極的。 - プラカード掲示などで懲罰を受けるも、スタンスを変えずに主張し続ける強靭さがあります。