2024年10月衆議院議員ランキング 23回戦
井上貴博 vs 谷田川元
勝: 井上貴博
戦評
議員AとBの両方にそれぞれの強みと弱点がありますが、選定に際しては、信頼性や政策経験の一貫性、特に国民の利益を守るための活動実績と透明性が重要です。 議員Aは、豊富な政治経験を持ち、特に財政政策に関与していた点で実務に強い一方、過去に報道規制発言問題や収支報告書の記載漏れといった不祥事があるため、透明性や責任追及に課題があります。また、比較的保守的な政策スタンスで、個々の政策への支持や反対がはっきりしています。 一方、議員Bは、多様な視点と国際的視野を持つエリート経歴があり、県議会と国政両方での豊富な経験があります。しかし、選挙での苦戦が続いていることや、政治信条の一貫性に欠けるという指摘もされ、特に政策の明確さに欠けることが懸念されています。ジェンダー問題などで柔軟性を示す一方、特定の利益団体と深い関係にあることが懸念材料となり得ます。 そのため、政策の明確さと改革への継続性、そして信頼性を重視する観点から、議員Aの方が次の選挙で選ばれるべきと考えます。彼の政治的経験と政策実施能力は一貫しており、過去の問題を克服できるとする前提で改善を期待します。
井上 貴博(いのうえ たかひろ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1962年04月02日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(麻生派) |
選挙区 | 福岡1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
* 1962年4月2日に福岡県福岡市博多区で生まれる。 *小学校は福岡市立冷泉小学校(現・福岡市立博多小学校)に通い、その後、福岡市立博多第二中学校(現・福岡市立博多中学校)に進学。 *高等教育は西南学院高等学校からスタートし、獨協大学法学部法律学科を卒業。 *祖父の井上吉左衛門と父の井上雅實はどちらも福岡県議会議員を務めており、政治家としての家系に生まれる。
政治家としてのキャリア
* 2003年に福岡県議会議員選挙に博多選挙区から立候補し、初当選。 *議員として3期務め、2007年、2011年には再度選挙で当選。 * 2012年に、衆議院議員選挙に自民党公認で立候補、福岡1区で議席を獲得し初当選。 * 2014年の選挙では無所属で立候補し、再選。直後に自民党の追加公認を受ける。 * 2017年、衆議院議員に3選。 * 2018年、麻生太郎財務大臣により財務大臣補佐官に任命され、G20福岡会合の準備を担当。 * 2019年に財務大臣政務官に就任。 * 2021年、衆議院議員として4選を果たす。
政治活動上の実績
* 2003年に福岡県議会議員選挙で初当選以降、3期連続で県議会議員を務める。 * 2012年の衆議院議員総選挙で福岡1区から出馬し初当選。 * 2014年、党内で無所属で立候補し再選、後に自民党追加公認。 * 2019年から2020年にかけて財務大臣政務官を務める。 * 2020年、自民党財政・金融・証券関係団体委員会副委員長を務めた。 マイナスの実績: * 2015年、報道規制発言問題で党から厳重注意を受けた。 * 2015年、収支報告書に寄付金1300万円の記載漏れが発覚。修正申告を行うことになった。
政治的スタンス
* 憲法改正に賛成。 * 集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈の見直しに賛成。 * 日本の核武装については検討すべきでないとしている。 * 女性宮家の創設に反対。 * 日本のTPP参加に反対。 * 選択的夫婦別姓制度の導入に反対。これについては、「家族という基礎的単位を尊重してきた日本風土からすれば夫婦同姓がなじみやすい」と主張している。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
* 政治家としての経験が豊富であり、県議会議員として3期、衆議院議員として4期の経験を持つこと。 * 財務大臣補佐官、財務大臣政務官としての実務経験がある。 * 政治的スタンスとしては保守的であり、憲法改正や集団的自衛権の解釈見直しを推進する姿勢を持っている。 * 一方で、報道規制発言問題や収支報告書記載漏れなどの不祥事もあり、誠実さや透明性についての懸念点も残る。
谷田川 元(やたがわ はじめ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1963年01月17日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (新生党→)(新進党→)(自由民主党→)(無所属→)(民主党→)(民進党→)(希望の党→)(旧国民民主党→)立憲民主党(野田G) |
選挙区 | (比)南関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 千葉県佐原市(現・香取市)出生。 - 千葉県立佐原高等学校卒業。 - 早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業し、政治学士を取得。 - 松下政経塾7期生として松下電器産業(Panasonic)の理念を政治に活かす訓練を受けた。 - 丸紅に勤務し、ビジネスの経験を積んだ。 - 米下院議員政策スタッフを経験し、国際政治に関する視点を広げた。 - 山村新治郎衆議院議員秘書として政治キャリアを開始。
政治家としてのキャリア
- 1993年から2003年まで千葉県議会議員を4期務める。県議時代は新生党・新進党に所属した。 - 2009年の第45回衆議院議員総選挙で民主党公認候補として初当選。 - 民主党代表選挙では野田佳彦の推薦人を務める。 - 2012年、2014年、2017年以上の衆議院議員総選挙で落選。 - 2019年3月、本村賢太郎の辞職により繰り上げ当選。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で林に惜敗し、比例復活で3選。
政治活動上の実績
- 2009年第45回衆院選で初当選し、沖縄及び北方対策担当大臣を破って議席を獲得。 - 2011年、民主党代表選挙で野田佳彦の推薦人。 - 希望の党から立候補した2017年の選挙では落選したが、後の2019年に繰り上げ当選を果たす。 - 2021年、衆議院選で比例区から当選。 - 2024年の立憲民主党代表選挙で吉田晴美の推薦人に名を連ねる。
政治的スタンス
- 憲法改正については、賛成の立場をとるも具体的な項目には積極的に分かれている。 - 地方公共団体の権限強化を改正項目に掲げる。 - 憲法9条への自衛隊の明記には反対の立場。 - ジェンダー問題については、選択的夫婦別姓制度には賛成し、同性婚については「どちらとも言えない」と回答している。 - 受動喫煙防止としての健康増進法改正には賛成。 - JL総連からの支援を受けている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長期的に主要政党を渡り歩いてきた経歴を持ち、多様な視点の理解を示す半面、政治信条の一貫性が問われるかもしれない。 - 地元千葉県を根拠地とし、県議会・国会における幅広い経験がある。 - 様々な政治的立場や案件に対応する柔軟性を持ち、「特定の案件に関しては流動的」と評価されるケースもあるが、政策的明確さが希薄化するリスクもある。 - 支持団体との関係性により、悪影響を及ぼす可能性を示唆する声も存在。