2024年10月衆議院議員ランキング 20回戦
井上貴博 vs 岸信千世
勝: 井上貴博
戦評
議員Aと議員Bの比較を行うと、いくつかの点で明確な違いが見られます。議員Aは長いキャリアを持ち、様々な政治的な役割を果たしてきましたが、過去に不祥事もありました。一方、議員Bは比較的政治キャリアが浅く、世襲批判を受けた経験がありますが、フジテレビでの記者経験や若さを活かした新しい展望を持っています。 議員Aは経験と実務において安定感がありますが、その一方で報道規制発言や不透明な金銭処理といった問題が指摘されています。こういった問題は政治家としての信頼性に直接影響するため、選挙においてはマイナスポイントとなり得ます。 議員Bについては、まだ政治家としての実績が浅いものの、フジテレビでの記者経験や若いエネルギーを政治に活かそうという姿勢は期待できます。しかし、家系依存の批判を受けることもあり、世襲に対する懸念を払拭する必要があります。 総合的に考慮すると、長年の政治経験に基づく実績と今後の更なる政治貢献の可能性を考えれば、一部の不祥事を乗り越え、政策実行能力の高さを持つと見える議員Aを選ぶ方がより直接的な利益を国民にもたらせると考えます。
井上 貴博(いのうえ たかひろ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1962年04月02日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(麻生派) |
選挙区 | 福岡1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
* 1962年4月2日に福岡県福岡市博多区で生まれる。 *小学校は福岡市立冷泉小学校(現・福岡市立博多小学校)に通い、その後、福岡市立博多第二中学校(現・福岡市立博多中学校)に進学。 *高等教育は西南学院高等学校からスタートし、獨協大学法学部法律学科を卒業。 *祖父の井上吉左衛門と父の井上雅實はどちらも福岡県議会議員を務めており、政治家としての家系に生まれる。
政治家としてのキャリア
* 2003年に福岡県議会議員選挙に博多選挙区から立候補し、初当選。 *議員として3期務め、2007年、2011年には再度選挙で当選。 * 2012年に、衆議院議員選挙に自民党公認で立候補、福岡1区で議席を獲得し初当選。 * 2014年の選挙では無所属で立候補し、再選。直後に自民党の追加公認を受ける。 * 2017年、衆議院議員に3選。 * 2018年、麻生太郎財務大臣により財務大臣補佐官に任命され、G20福岡会合の準備を担当。 * 2019年に財務大臣政務官に就任。 * 2021年、衆議院議員として4選を果たす。
政治活動上の実績
* 2003年に福岡県議会議員選挙で初当選以降、3期連続で県議会議員を務める。 * 2012年の衆議院議員総選挙で福岡1区から出馬し初当選。 * 2014年、党内で無所属で立候補し再選、後に自民党追加公認。 * 2019年から2020年にかけて財務大臣政務官を務める。 * 2020年、自民党財政・金融・証券関係団体委員会副委員長を務めた。 マイナスの実績: * 2015年、報道規制発言問題で党から厳重注意を受けた。 * 2015年、収支報告書に寄付金1300万円の記載漏れが発覚。修正申告を行うことになった。
政治的スタンス
* 憲法改正に賛成。 * 集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈の見直しに賛成。 * 日本の核武装については検討すべきでないとしている。 * 女性宮家の創設に反対。 * 日本のTPP参加に反対。 * 選択的夫婦別姓制度の導入に反対。これについては、「家族という基礎的単位を尊重してきた日本風土からすれば夫婦同姓がなじみやすい」と主張している。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
* 政治家としての経験が豊富であり、県議会議員として3期、衆議院議員として4期の経験を持つこと。 * 財務大臣補佐官、財務大臣政務官としての実務経験がある。 * 政治的スタンスとしては保守的であり、憲法改正や集団的自衛権の解釈見直しを推進する姿勢を持っている。 * 一方で、報道規制発言問題や収支報告書記載漏れなどの不祥事もあり、誠実さや透明性についての懸念点も残る。
岸 信千世(きし のぶちよ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 33歳 (1991年05月16日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 山口2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1991年、アメリカ合衆国に生まれる。その後、東京都港区で育つ。 - 幼少期から慶應義塾幼稚舎、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校へ進学し、2014年3月に慶應義塾大学商学部を卒業。 - 2014年4月、フジテレビに入社。報道局社会部記者として警視庁、宮内庁、国土交通省などを担当。 - 後に父、岸信夫の政務秘書官に就任し、2020年11月より活動。 - 野球を中学・高校時代に続け、大学時代も準硬式野球部に所属し副部長を務める。
政治家としてのキャリア
- 自由民主党所属の衆議院議員として2023年4月25日に初当選。 - 祖父、父への政治的な意志を受け継ぎ、山口2区から立候補。 - 父の岸信夫が議員引退を表明したのを受け、山口2区の補選に立候補。 - 自民党の公認を受け、当選後も清和政策研究会(安倍派)に入会。
政治活動上の実績
- 2023年4月、山口2区の補欠選挙で61,369票を獲得し初当選。 - 衆議院議員として、当選直後に清和政策研究会に入会。
政治的スタンス
- 自身のホームページにおいて「誇りうる国造り」「こころ豊かな社会づくり」「夢あふれる町づくり」といった政策を掲示。 - 家族や血縁に重きを置く姿勢を示し、祖先の岸信介や安倍晋三の路線を継承しようとする意欲を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 家系図をホームページに掲載したが、世襲批判を受け削除。このことから、家系に対する依存についての社会的批判を受けた。 - フジテレビや議員秘書としての職務経験から、ジャーナリスト的な視点と政治実務の両方の視点を持つ。 - 高い身長と野球で培われた団結力を持ち、若いエネルギーを政治に反映させる意欲を持つ。