2024年10月衆議院議員ランキング 16回戦
五十嵐清 vs 渡海紀三朗
勝: 五十嵐清
戦評
議員Aと議員Bを比較すると、議員Aは長い秘書経験と地方議会における実績、調整役としての能力が光ります。栃木県議会での経験は、地元のために尽くす姿勢があり、地域経済の発展に重点を置いている点が評価できます。また、協調性と保守層内での調整力があることが地域住民から信頼を獲得する要因となっています。一方、議員Bは長い国会議員経験や文部科学大臣としての実績が際立ちますが、政治資金に関する過去の問題があり、この部分が有権者の信頼に影響を与える可能性があります。 したがって、議員Aはクリーンな経歴と地域への貢献姿勢、党内調整能力を重視する選択が必要な状況では、一方で議員Bは過去の政治資金問題と国政での幅広い実績から次回の選挙での信任が不確かになるかもしれません。そのため、議員Aを次の選挙では選ぶべきと判断します。
五十嵐 清(いがらし きよし)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 55歳 (1969年12月14日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(茂木派) |
選挙区 | (比)北関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 栃木県小山市生まれ。 - 小山市立小山第一小学校、小山市立小山中学校、栃木県立石橋高等学校を卒業。 - 1993年、オーストラリアのボンド大学経営学部経営経済学科を卒業。 - 卒業後、約10年間にわたって茂木敏充、佐藤勉、岩崎純三各議員の国会議員秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 2003年、栃木県議会議員選挙(小山市選挙区)に立候補し初当選。その後5期連続で当選し、長年の県議会での経験を積む。 - 第105代栃木県議会議長を務める。 - 2021年6月、自民党栃木県連より衆議院議員総選挙の栃木2区の候補予定者として選ばれる。 - 2021年10月の衆議院選挙で栃木2区から立候補し、結果として同区では敗北したが比例北関東ブロックで初めて衆議院議員に当選。
政治活動上の実績
- 2021年10月、衆議院選挙の栃木2区で立候補し、選挙区では敗北したものの比例代表で初当選。 - 長らく栃木県議会議員を務め、その間に県議会議長として議会運営におけるリーダーシップを発揮。 - 自民党の総務会総務としても活動しており、党内での調整役を担う立場にある。 - 保守分裂が取り沙汰された選挙でも調整役として役割を果たして党公認を得た実績がある。
政治的スタンス
- 自民党所属の議員として、党の方針に沿った政治活動を行っている。 - 自民党たばこ議員連盟に所属。 - 伝統的保守政策への一定の支持が見られる。 - 地域経済の活性化に注力し、地元の発展を推進する姿勢を見せている。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長期間にわたる議員秘書経験から、政治の内情や議会運営について深い知識を持っている。 - 栃木県議会での豊富な経験と議長としての実績から、リーダーシップ能力が評価される。 - 保守陣営内の調整を行う役割を果たし、合意形成に貢献する能力を持つ。 - 政治活動において、地域社会の発展を重視する姿勢が見られ、地元選民の声を政策に反映させる能力が期待される。
渡海 紀三朗(とかい きさぶろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 76歳 (1948年02月11日生) |
所属政党 | 自由民主党 (自由民主党→)(新党さきがけ→)自由民主党(石原派→無派閥) |
選挙区 | 兵庫10 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1948年2月11日、兵庫県高砂市曽根町で渡海元三郎の長男として生まれる。 - 兵庫県立姫路西高等学校を卒業。 - 早稲田大学理工学部で建築学を学び、1970年に卒業。 - 一級建築士の資格を取得。 - 株式会社日建設計に入社し、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場の設計やグリーンスタジアム神戸の構想計画に参画。 - 父親の死去後、安倍晋太郎外務大臣の秘書として政治の道を歩み始める。
政治家としてのキャリア
- 1986年から旧兵庫3区で衆議院議員に初当選。以後、2021年までの間に計10回の当選。 - 1993年、自民党を離党後、新党さきがけを結成し、政策調査会長・国会対策委員長を歴任。 - 自民党に復党後、2000年の総選挙で国政復帰。 - 福田康夫内閣の下で2007年から2008年にかけて文部科学大臣を務める。 - 自由民主党政調会長(第62代)を2023年から2024年にかけて務める。
政治活動上の実績
- 2007年、文部科学大臣在任中に、iPS細胞研究のために30億円の予算を獲得し、学力低下への対応として『ゆとり教育』の見直しを提唱。 - 2008年、内閣総理大臣補佐官(教育再生担当)として教育改革に尽力。 - 2023年、自民党内の政治資金パーティーを巡る裏金問題を受け、政務調査会長に就任し政治改革を訴える。 - 建設会社からの違法献金が報じられ、その後返金を表明。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に9条の改憲および自衛隊の明記を支持。 - 安全保障関連法を評価し、敵基地攻撃能力の行使についても容認の姿勢を示す。 - 原子力発電の再開を支持。 - 選択的夫婦別姓やジェンダー関連の法案について、状況に応じた柔軟な立場を見せる。 - 教育の重要性を唱え、教育環境整備に積極的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 文教と科学技術政策に精通し、さらには建築士としての技術的知識も持ち合わせる。 - 広範な人脈を持ち、特に異なる派閥とも協調する資質がある。 - 過去に党を離党・復党し、政治的柔軟性を示す。 - 過去の献金問題がクリーンな政治姿勢を損なう可能性があるが、問題発覚後は返金を表明し対応に動いた。