2024年10月衆議院議員ランキング 14回戦
中曽根康隆 vs 高鳥修一
勝: 中曽根康隆
戦評
両者の議員を評価するにあたり、まず政治的な実績とスタンス、また国民の代表としての信頼性を重視しました。議員Bは複数回にわたって当選し、特に糸魚川市駅北大火での被災者支援の実績は現場での即応力が高いと評価できます。しかし、政治資金不記載問題や旧統一教会関連団体との関係が信頼性の観点で問題視されています。一方で、議員Aは教育再生などの政策推進に尽力しており、旧統一教会との関係についても他議員と比較して迅速に対処している点が見られます。過激なダンスショーでの役職辞任も取り上げられていますが、このような問題への対応の迅速さから、透明性と自己反省を示しています。総合的に見て、議員Aは透明性への配慮と政策推進力を持ち合わせており、改善の余地を残しながらも、全体的な信頼性と即応力の向上が期待されるべき人物と判断されます。
中曽根 康隆(なかそね やすたか)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 43歳 (1982年01月19日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(二階派) |
選挙区 | 群馬1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都に生まれる。 - 松濤幼稚園、慶應義塾幼稚舎、慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校を経て、慶應義塾大学法学部法律学科を卒業。 - 大学在学中は国際政治のゼミに入り、ジョセフ・ナイのソフト・パワー戦略に興味を持っていた。 - コロンビア大学国際公共政策大学院で国際関係学修士号を取得。 - JPモルガン証券で勤務。 - 父・中曽根弘文参議院議員の秘書として2013年から活動。
政治家としてのキャリア
- 2017年、群馬1区から立候補し、自民党から比例北関東ブロックで初当選。 - 二階派(志帥会)に入会。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で群馬1区から出馬し再選。 - 第2次岸田内閣で防衛大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任。
政治活動上の実績
- 2017年、衆議院議員初当選(比例北関東ブロック)。 - 2018年、自民党国会議員内の年間党員獲得ランキングで10位を記録。 - 2020年、群馬1区で自民党公認を目指し、後援会を発足。 - 2020年、自民党外交部会副部会長として、台湾との人的往来再開を要望。 - 2021年、自民党教育再生調査会のプロジェクトチーム事務局長として提言書を提出。 - 旧統一教会関係の会合出席が報じられ、その後関係を断つ方針を表明。 - 2024年に青年局の役職を過激なダンスショー参加で辞任。
政治的スタンス
- 安全保障関連法の成立や日米安保体制の強化を評価。 - 北朝鮮に対しては圧力を優先。 - 憲法改正に賛成、改正するべき項目に戦争放棄と自衛隊を挙げる。 - 消費税の増税に関してはどちらかと言えば賛成。 - 原子力発電の継続にやや賛成。 - 選択的夫婦別姓に反対、同性婚の法制化にもやや反対。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 一族に総理大臣や外務大臣を輩出した政治家一族の出身であること。 - 慶應義塾およびコロンビア大学での高等教育歴から知識水準の高さが伺える。 - 政治家としての目標に向けた強い意志を持ち、家族の支持も得ている。 - 旧統一教会との誤解を招く行動をとったが、その後の対処が迅速であったこと。 - 青年局の役職を巡る問題では責任を取り辞任しており、対応の速さが見られる。
高鳥 修一(たかとり しゅういち)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 64歳 (1960年09月29日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | (比)北陸信越 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 新潟大学教育学部附属高田中学校を卒業。 - 新潟県立高田高等学校を卒業。 - 早稲田大学法学部を卒業。 - 国土計画、大沢商会で勤務を経験。 - 1993年、父・高鳥修の秘書として政治の世界に入る。
政治家としてのキャリア
- 2003年、第43回衆議院議員総選挙に新潟6区から出馬するも落選。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙で初当選。 - 2012年の第46回総選挙で再び当選し国政に復帰。以降5期当選。 - 第2次安倍内閣で厚生労働大臣政務官に就任。 - 第3次安倍内閣で内閣府副大臣を歴任。 - 農林水産副大臣、自民党政調厚生労働部会長等を歴任。 - 2020年、衆議院農林水産委員長に就任。2021年、自民党政務調査会長代理を務める。
政治活動上の実績
- 2016年、糸魚川市駅北大火で被災者支援に奔走し、見舞金の支給や瓦礫の処理費用負担ゼロを実現(被災者生活再建支援法適用) - 2020年、国会議員初の新型コロナウイルス感染者として報じられ、後に回復し活動を再開。 - 2021年、新潟5区の支部長となる。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、集団的自衛権の行使解禁も支持。 - 東日本大震災の復興財源に関して増税に反対し、被災地限定の財源使用を主張。 - TPPに関して当初反対していたが、条件が整ったとして賛成に転向。 - LGBT理解増進法案に強く反対。 - 消費税の税率引き上げに関して時期により賛否が変化している。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 糸魚川市駅北大火では迅速かつ実効的な対応を行った。 - 政策スタンスにおいて、信念を貫く姿勢が見受けられる(例:LGBT法案でのトイレ退席行動)。 - 某不祥事対応では、政治資金の不記載問題で訂正と県連会長辞任の処分を受けている。 - 旧統一教会関連団体との関係も取り沙汰されている。