2024年10月衆議院議員ランキング 27回戦
中川郁子 vs 秋葉賢也
勝: 中川郁子
戦評
両候補ともに一定の政治経験と実績を持つが、倫理的な問題が浮き彫りになっている。一方、議員Aは特定の不適切な行為が報じられており、それが信頼に影響を与える可能性がある。そのため、割合的に倫理的な側面での問題が強調されやすい。また、統一教会との関係が報じられているが、同様の状況は議員Bにも当てはまる。しかし、議員Bの方がより多くの疑惑が報じられており、政治資金や選挙活動に関する不正の疑惑が特に問題となる。政治家としてのスキャンダルの数と内容を比較すると、議員Aがより選挙において選択されるべきと判断される。具体的には、議員Aの方が政治キャリアでの汚点が比較的少ないと考えられるためである。
中川 郁子(なかがわ ゆうこ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 66歳 (1958年12月22日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(二階派→麻生派) |
選挙区 | (比)北海道 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 新潟県で鹿島建設に勤めた岩田剛の娘として生まれる。 - 幼稚園入園と同時に東京都に転居し、聖心女子学院中等科、高等科を卒業。 - 1981年、聖心女子大学外国語外国文学科卒業。 - 1981年4月、三菱商事に入社。 - 1982年、日本興業銀行行員だった中川昭一との結婚で退職。 - 2007年、特定非営利活動法人「ラ・テール」代表に就任し、環境問題に関する啓蒙活動を展開。
政治家としてのキャリア
- 2011年、夫の死を経て自由民主党北海道第11区支部長に選出。 - 2012年12月、第46回衆議院議員総選挙で北海道11区から出馬し初当選。 - 2014年9月、農林水産大臣政務官に就任。 - 2014年12月、第47回衆議院議員総選挙で再選。 - 2017年10月、第48回衆議院議員総選挙で落選後も支部長として政治活動を継続。 - 2021年10月、第49回衆議院議員総選挙で比例復活し、再び国会へ。
政治活動上の実績
- 2014年、農林水産大臣政務官に就任し、再任される。 - 2015年、週刊誌によって自民党同僚議員との不適切な交際が報じられ、謝罪。 - 2015年、入院中に病室での喫煙を認め、再度謝罪。 - 2021年、比例北海道ブロックで惜敗率による比例復活当選。 - 統一教会の関連団体との関係が2022年に報じられる。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、自衛隊の保持明記、教育充実、緊急事態条項の新設等を主張。 - 安全保障関連法を評価し、敵基地攻撃には条件付きで賛成。 - 北朝鮮に対しては圧力優先。 - 選択的夫婦別姓制度と同性婚には反対。 - アベノミクスと消費税10%を評価。 - 原発の依存度は下げるべきだが運転再開に賛成。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家として目立った倫理的なスキャンダルが報道されており、信頼性に影響がある。 - 統一教会との関係が指摘されており、透明性が求められる状況。 - 改憲支持や安全保障政策への積極的な姿勢があり、保守的なスタンスを取る。 - 倫理的問題と政策姿勢が国民の意見と一致するか、多様な評価が必要。
秋葉 賢也(あきば けんや)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 62歳 (1962年07月03日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(無派閥→茂木派) |
選挙区 | (比)東北 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1962年7月3日、宮城県丸森町に生まれる。 - 宮城県角田高等学校を卒業。 - 1987年、中央大学法学部を卒業し、法学士を取得。在学中は辞達学会(弁論部)幹事長を務める。 - 1988年、松下政経塾に入塾し、宮城県出身者として初の入塾者となる。第9期生で、松下幸之助から直接薫陶を受けた最後の期の一員。 - 東北大学大学院法学研究科博士前期課程に進学、1998年に修士(法学)を取得。その後、博士後期課程に進学し、単位取得満期退学。
政治家としてのキャリア
- 1995年、宮城県議会議員選挙に初出馬し、当選。仙台市泉区選挙区にて最多票を獲得し、2003年まで3期連続で当選。 - 2005年、自由民主党公認で宮城2区の衆議院補欠選挙に出馬、初当選。 - 2007年、総務大臣政務官に就任。 - 2012年、第2次安倍内閣で厚生労働副大臣兼復興副大臣に就任。 - 2013年、衆議院東日本大震災復興特別委員長に就任。 - 2019年9月11日、内閣総理大臣補佐官に就任。 - 2022年8月10日、第2次岸田第1次改造内閣で復興大臣に就任。同年12月まで在任。
政治活動上の実績
- 2019年、内閣総理大臣補佐官としてふるさとづくりの推進および少子高齢化対策を担当。 - 2022年、復興大臣として旧統一協会との関係について疑惑を受ける。数々の疑惑により同年12月に大臣を辞任。 - 2012年、第2次安倍内閣で復興副大臣に就任し、厚生行政の担当をした。 - 2011年、復興庁設置法に関する質疑で復興庁の役割の限定性を批判し、権限の強化を求めた。 - 2021年の衆院選で比例復活し7選を果たすが、再選挙では鎌田さゆりに敗北。
政治的スタンス
- 2021年のアンケートで、憲法改正および9条への自衛隊の明記に賛成。 - 敵基地攻撃論に関しては「どちらかといえば賛成」との立場。 - 選択的夫婦別姓制度や同性婚の法制化には反対の立場。 - 中国主導のAIIBへの日本の参加には反対し、慎重な対応を主張。 - 原子力発電への依存度は今後下げるべきとの見解を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 複数の不祥事や疑惑(政治資金の還流疑惑、影武者使用、選挙運動員買収)が報じられ、政治家としての清廉性が問われる事態に。 - 統一教会関連団体との接触について記憶曖昧な発言が多く、透明性への疑念が示されている。 - 政策においては保守的なスタンスが目立ち、特に憲法改正や安全保障に関する対応に関心が高い。 - 政治活動における経験は豊富で、複数の大臣や委員会委員長職を歴任。ただし近年の疑惑がそのキャリアに影を落とす。