2024年10月衆議院議員ランキング 9回戦
下条みつ vs 鳩山二郎
勝: 下条みつ
戦評
両議員ともに政治家一家に生まれ、延べ熾烈な選挙戦を勝ち抜いてきた経歴が特徴的です。しかし、選びたい議員として考慮するべき点は政界での実績だけでなく、倫理や信頼性も重要な要素です。 議員Aは、豊富な政治経験と経済分野での知識を持ち合わせており、政務官としての職務も経験しています。ただし、過去の不祥事や不適切な献金、不適切な発言などの影響で信頼性に欠ける部分が指摘されています。 議員Bは、比較的若くして市長や国会議員を経験し、特定の信念をもって活動していますが、公職選挙法違反の疑惑や宗教団体との関係などが疑問視されており、説明責任を果たしていない点が問題となっています。 どちらの議員も問題点を抱えていますが、議員Aの方が長年にわたりいくつかの政策分野で経験を積んでおり、防衛大臣政務官としての業績がある点を考慮すると、議員Bよりも公務経験の豊富さを優先する理由として挙げられます。しかし、倫理観や信頼性の欠如は今後の活動に重大な影響を及ぼす可能性があることを認識した上での選択となります。
下条 みつ(しもじょう みつ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1955年12月29日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党(羽田G)→)(民進党→)(希望の党→)(国民民主党 / 新政信州→)立憲民主党 / 新政信州(泉G) |
選挙区 | 長野2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 長野県松本市で生まれる。 - 千代田区立番町小学校、開成中学校・高等学校、信州大学経済学部を卒業。 - 大学卒業後、富士銀行に入行し、アメリカ合衆国での勤務も経験する。 - 1990年、富士銀行を退職し、厚生大臣であった父・下條進一郎の秘書官に就任。 - 秘書官の後、証券会社へ勤務。
政治家としてのキャリア
- 2000年、第42回衆議院議員総選挙に民主党公認で長野2区から出馬するが落選。 - 2003年、第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で長野2区から出馬し、初当選。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙で再選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙にて3選。 - 2011年、野田内閣で防衛大臣政務官に就任。 - 2012年第46回衆議院議員総選挙で落選。 - 2014年第47回衆議院議員総選挙で再び落選。 - 2017年第48回衆議院議員総選挙で国政に復帰し、希望の党から立候補、5選を果たす。 - 2021年第49回衆議院議員総選挙で5選。立憲民主党長野県連代表に就任。
政治活動上の実績
- 2009年、乗車中の自動車事故に遭い重傷を負うも、その年の衆議院議員総選挙で3選。 - 2011年、防衛大臣政務官に就任し、政務官としての職務を果たす。 - 2017年、希望の党共同代表選挙では大串博志を支持。 - 不祥事として、2007年以降の秘書へのパワハラ問題で提訴されるも、証明されず。 - 2008年から2010年、在日韓国人団体からの問題献金について報道される。 - 2011年、耐震偽装に関する発言が事実誤認とされ、名誉棄損で550万円の賠償命令を受ける。
政治的スタンス
- 日本国憲法第9条の改正に反対の立場。 - 原子力発電について、将来的な廃止を目指すべきという立場。 - 日本の核武装については、検討すべきでないとし、非核三原則の維持を主張。 - カジノの解禁に反対の立場をとる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家としてのキャリアに加え、経済分野での経験を持つ。 - 一方で、一連の不祥事や不適切な献金の受領により、公正さが問われることがある。 - 秘書へのパワハラ問題について、複数の証言が挙げられる中で議員不適格と指摘されることもあり、信頼性に疑問を呈されることもある。 - 祖父母から父に至るまでの政治家一家に育つも、個人としての実績と責任が問われ続けている。
鳩山 二郎(はとやま じろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 46歳 (1979年01月01日生) |
所属政党 | 自由民主党 (無所属→)自由民主党(二階派) |
選挙区 | 福岡6 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1979年1月1日、東京都文京区で生まれる。 - 青山学院に初等部から入学、中等部・高等部へ進学したが中途退学。 - オーストラリアのザ・サウスポートスクールを卒業。 - 杏林大学社会科学部で学士(社会科学)を取得。 - 杏林大学大学院国際協力研究科博士前期課程に進学するも中退。 - 父である鳩山邦夫元衆議院議員の秘書を務めた。 - 2011年、福岡県知事選挙への立候補を検討したが、出馬を断念。
政治家としてのキャリア
- 2013年、福岡県大川市の市長選挙に無所属で出馬し、史上最年少で当選(在任期間:2013年7月23日 - 2016年9月9日)。 - 2016年、父・邦夫の死去に伴う衆議院福岡6区補欠選挙に出馬し当選。自民党の追加公認を受ける。 - 2017年、第48回衆議院議員総選挙で再選。 - 2021年、第1次岸田内閣の総務大臣政務官(地方自治と消防の担当)に就任。 - 2021年、第49回衆議院議員総選挙で三選を果たす。
政治活動上の実績
- 2013年、福岡県大川市長に史上最年少で就任。 - 2016年、父・邦夫の死去に伴い衆議院福岡6区補欠選挙にて当選し、衆議院議員となる。 - 2016年、衆院補選で自民党の追加公認を受け、二階派に入会。 - 2021年、総務大臣政務官に就任。 - 統一教会との関係が2022年に自民党により発表。 - 不祥事: 2016年、筑後市に対する発言で物議を醸し、「冗談」と釈明するも批判を受ける。 - 公職選挙法違反疑惑(2016年):報じられたが具体的な処分に関する言及なし。 - 国税局への圧力問題(年代不明): 鳩山の秘書が関与した国税問題での説明要求が報じられる。
政治的スタンス
- 選択的夫婦別姓制度については、どちらかと言えば反対。 - 自民党たばこ議員連盟に所属し、たばこ産業に関する議論に関与。 - 神道政治連盟国会議員懇談会に所属し、宗教や文化に関連する政策に関心を持っている可能性がある。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 鳩山家という政治・実業界に数多くの著名人を輩出した家庭に生まれた背景が影響している可能性。 - 選挙活動において、常に高い得票率を誇るが、選挙違反疑惑や不適切発言での批判もある。 - 大川市長時代に最年少市長としての実績があるが、その後の政治活動では多くの議論を呼ぶ行動が見られる。 - 統一教会との関係が指摘されるが、公表後のメディア取材に対して答えない方針を示している。