2024年10月衆議院議員ランキング 21回戦
下条みつ vs 岩田和親
勝: 下条みつ
戦評
議員Aは長い政治キャリアの中で様々な役職を経験しており、特に防衛大臣政務官としての経験があります。また、彼の政治的スタンスは平和憲法と非核三原則の維持を重視するリベラルな側面を持ち、日本社会の将来的な環境や国際関係を視野に入れていると考えられます。しかし、彼は過去に不祥事やパワハラ問題を抱えており、公正性や信頼性に疑義が持たれている点はマイナス要因となります。 一方、議員Bは比較的若かいが要職を歴任し、行政能力に優れた評価を得ており、県知事選出議員としての経験も強みです。しかし、彼は統一教会との問題や日韓トンネル計画への関与について否定的報道があり、透明性や公正さの欠如に対する疑念が残ります。また、ジェンダー問題における保守的な立場により支持を失う可能性があります。 どちらの議員も長所と問題点を抱えていますが、政治経験や国際関係を考慮すると、長年の政治経験と平和的外交姿勢を持つ議員Aの方が、将来的に安定した政策推進が期待できるでしょう。
下条 みつ(しもじょう みつ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1955年12月29日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党(羽田G)→)(民進党→)(希望の党→)(国民民主党 / 新政信州→)立憲民主党 / 新政信州(泉G) |
選挙区 | 長野2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 長野県松本市で生まれる。 - 千代田区立番町小学校、開成中学校・高等学校、信州大学経済学部を卒業。 - 大学卒業後、富士銀行に入行し、アメリカ合衆国での勤務も経験する。 - 1990年、富士銀行を退職し、厚生大臣であった父・下條進一郎の秘書官に就任。 - 秘書官の後、証券会社へ勤務。
政治家としてのキャリア
- 2000年、第42回衆議院議員総選挙に民主党公認で長野2区から出馬するが落選。 - 2003年、第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で長野2区から出馬し、初当選。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙で再選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙にて3選。 - 2011年、野田内閣で防衛大臣政務官に就任。 - 2012年第46回衆議院議員総選挙で落選。 - 2014年第47回衆議院議員総選挙で再び落選。 - 2017年第48回衆議院議員総選挙で国政に復帰し、希望の党から立候補、5選を果たす。 - 2021年第49回衆議院議員総選挙で5選。立憲民主党長野県連代表に就任。
政治活動上の実績
- 2009年、乗車中の自動車事故に遭い重傷を負うも、その年の衆議院議員総選挙で3選。 - 2011年、防衛大臣政務官に就任し、政務官としての職務を果たす。 - 2017年、希望の党共同代表選挙では大串博志を支持。 - 不祥事として、2007年以降の秘書へのパワハラ問題で提訴されるも、証明されず。 - 2008年から2010年、在日韓国人団体からの問題献金について報道される。 - 2011年、耐震偽装に関する発言が事実誤認とされ、名誉棄損で550万円の賠償命令を受ける。
政治的スタンス
- 日本国憲法第9条の改正に反対の立場。 - 原子力発電について、将来的な廃止を目指すべきという立場。 - 日本の核武装については、検討すべきでないとし、非核三原則の維持を主張。 - カジノの解禁に反対の立場をとる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家としてのキャリアに加え、経済分野での経験を持つ。 - 一方で、一連の不祥事や不適切な献金の受領により、公正さが問われることがある。 - 秘書へのパワハラ問題について、複数の証言が挙げられる中で議員不適格と指摘されることもあり、信頼性に疑問を呈されることもある。 - 祖父母から父に至るまでの政治家一家に育つも、個人としての実績と責任が問われ続けている。
岩田 和親(いわた かずちか)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 51歳 (1973年09月20日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(岸田派→無派閥) |
選挙区 | (比)九州 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1973年9月20日、佐賀県佐賀市に生まれる。 - 佐賀県立佐賀西高等学校を卒業。 - 九州大学法学部に進学し、法律を専攻。 - 大学在学中、父・岩田英則が佐賀県議会議員として活動し影響を受ける。 - 父の死去を契機に政治の道を志す。 - 大学卒業後、経営コンサルタントの大前研一の秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 1999年、佐賀県議会議員選挙に出馬し、25歳で最年少当選。その後3期連続当選。 - 2010年に自民党佐賀県第1選挙区支部長に就任。 - 2012年、第46回衆議院議員総選挙において小選挙区で初当選(佐賀1区)。 - 2014年の第47回衆議院総選挙では佐賀1区で敗北するも比例復活で再選。 - 2017年、再び佐賀1区で落選するも比例復活で3選。 - 2019年、政治キャリアで防衛大臣政務官に就任。 - 2021年、第1次岸田内閣で経済産業大臣政務官、内閣府大臣政務官、復興大臣政務官に就任。 - 2023年9月、第2次岸田第2次改造内閣にて経済産業副大臣、内閣府副大臣に就任。
政治活動上の実績
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙で初当選。 - 2014年、第47回衆議院総選挙で佐賀1区で敗北するも比例復活。 - 2017年の第48回総選挙で佐賀1区で敗れ比例復活で3選。 - 2019年、防衛大臣政務官として着任。 - 2021年、経済産業大臣政務官、内閣府大臣政務官、復興大臣政務官として任命される。 - 統一教会との関係が問題視され、2022年に日韓トンネル実現九州連絡協議会に祝電を出したことを認めた。 - 所属団体への支援を受けていることが報告された。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、特に憲法9条への自衛隊の明記や緊急事態条項の設置を支持。 - 敵基地攻撃能力の保有を肯定する立場。 - 普天間基地の辺野古移設を巡る政府の方針を支持。 - 日韓歴史問題では現行の政府外交方針を支持。 - ジェンダー問題においては選択的夫婦別姓制度や同性婚に反対。 - 原子力発電の現状維持及び消費税10%維持を主張。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 県議会議員としての実績を持ち、若くして政治キャリアを築いたことが評価される。 - 経済産業副大臣や内閣府副大臣といった要職を歴任し、行政能力が認められる。 - ジェンダー問題に対する反対の立場など、一部の社会意識の変化に対する対応では賛否が分かれる結果となっている。 - 統一教会との関係が取り沙汰され、透明性や公正さに関しての疑念を抱かせる。 - 憲法、安全保障に関する確固たる姿勢が賛成派からの支持を得るが、それが一部有権者との齟齬を生む可能性もある。