2024年10月衆議院議員ランキング 27回戦
下条みつ vs 下村博文
勝: 下村博文
戦評
今回の選択では、両名ともに過去の不祥事や問題が大きな判断材料となっていますが、議員Bの教育政策における実績や多岐にわたる役職経験からくる政策実行力が重要視されると考えます。ただし、透明性の欠如や統一教会との関係は依然問題視されるため、いずれにしても改善が求められます。議員Aについては、核武装やカジノ解禁への反対など一定の政策スタンスが評価される一方、過去の不祥事が議員としての公正性に影響を及ぼしています。そのため、過去の問題の大きさと将来的な政策実行力のバランスを考慮すると、議員Bが選ばれるべきと判断されます。
下条 みつ(しもじょう みつ)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1955年12月29日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (民主党(羽田G)→)(民進党→)(希望の党→)(国民民主党 / 新政信州→)立憲民主党 / 新政信州(泉G) |
選挙区 | 長野2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 長野県松本市で生まれる。 - 千代田区立番町小学校、開成中学校・高等学校、信州大学経済学部を卒業。 - 大学卒業後、富士銀行に入行し、アメリカ合衆国での勤務も経験する。 - 1990年、富士銀行を退職し、厚生大臣であった父・下條進一郎の秘書官に就任。 - 秘書官の後、証券会社へ勤務。
政治家としてのキャリア
- 2000年、第42回衆議院議員総選挙に民主党公認で長野2区から出馬するが落選。 - 2003年、第43回衆議院議員総選挙に民主党公認で長野2区から出馬し、初当選。 - 2005年、第44回衆議院議員総選挙で再選。 - 2009年、第45回衆議院議員総選挙にて3選。 - 2011年、野田内閣で防衛大臣政務官に就任。 - 2012年第46回衆議院議員総選挙で落選。 - 2014年第47回衆議院議員総選挙で再び落選。 - 2017年第48回衆議院議員総選挙で国政に復帰し、希望の党から立候補、5選を果たす。 - 2021年第49回衆議院議員総選挙で5選。立憲民主党長野県連代表に就任。
政治活動上の実績
- 2009年、乗車中の自動車事故に遭い重傷を負うも、その年の衆議院議員総選挙で3選。 - 2011年、防衛大臣政務官に就任し、政務官としての職務を果たす。 - 2017年、希望の党共同代表選挙では大串博志を支持。 - 不祥事として、2007年以降の秘書へのパワハラ問題で提訴されるも、証明されず。 - 2008年から2010年、在日韓国人団体からの問題献金について報道される。 - 2011年、耐震偽装に関する発言が事実誤認とされ、名誉棄損で550万円の賠償命令を受ける。
政治的スタンス
- 日本国憲法第9条の改正に反対の立場。 - 原子力発電について、将来的な廃止を目指すべきという立場。 - 日本の核武装については、検討すべきでないとし、非核三原則の維持を主張。 - カジノの解禁に反対の立場をとる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 政治家としてのキャリアに加え、経済分野での経験を持つ。 - 一方で、一連の不祥事や不適切な献金の受領により、公正さが問われることがある。 - 秘書へのパワハラ問題について、複数の証言が挙げられる中で議員不適格と指摘されることもあり、信頼性に疑問を呈されることもある。 - 祖父母から父に至るまでの政治家一家に育つも、個人としての実績と責任が問われ続けている。
下村 博文(しもむら はくぶん)
議員データ

衆議院議員 | |
年齢 | 70歳 (1954年05月23日生) |
所属政党 | 自由民主党 (新自由クラブ→)(無所属→)自由民主党(安倍派→無派閥) |
選挙区 | 東京11 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1954年、群馬県群馬郡倉渕村(現・高崎市)に生まれる。 - 幼少期に父親を交通事故で亡くし、母親が3児を育てる中、交通遺児奨学金で支援を受けながら進学。 - 群馬県立高崎高等学校を卒業。 - 早稲田大学教育学部社会科社会科学専修を1979年に卒業。 - 大学在学中に友人と小学生向けの学習塾「博文進学ゼミ」を開設。 - 学習塾経営者としてキャリアをスタート。 - 大学時代、政治に興味を抱き、雄弁会で幹事長を務めた。
政治家としてのキャリア
- 1989年、東京都議会議員に初当選し、1993年に再選。 - 1996年、第41回衆議院議員総選挙で初当選し、東京11区から自民党公認で出馬。 - 内閣官房副長官(2006-2007)、文部科学大臣(2012-2015)を歴任。 - 東京オリンピック・パラリンピック担当大臣(2013-2015)、教育再生担当大臣(2012-2015)。 - 党内の要職として、政務調査会長(2020-2021)、選挙対策委員長(2019-2020)、幹事長代行(2016-2017)を歴任。 - 自民党内の派閥である清和政策研究会の顧問を務める。
政治活動上の実績
- 文部科学大臣として、福田康夫内閣で「留学生三十万人計画」推進に貢献。 - 小学校道徳の教科化、教育基本法の改正を推進するなど、教育再生に積極的に寄与。 - 東京オリンピック・パラリンピック招致活動を担い、開催を見据えた準備を進めた。 - 文科相時代、霊感商法などの統一教会問題で、関連団体幹部との関与が疑われた。 - 2023年、政治資金の収入未記載問題で東京地検の捜査対象となる。
政治的スタンス
- 憲法改正推進に積極的で、自民党内では憲法改正本部長を務める。 - 歴史教科書の内容において、近隣諸国条項を批判し、愛国的な観点からの教育政策を志向。 - 夫婦別姓には反対の立場で、家族の絆の重要性を強調。 - 選択的夫婦別姓制度には、近年はどちらかと言えば賛成。 - 同性結婚制度の導入には否定的。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたって政治の場で活動し、多くの役職を経験していることから、政策実行力が評価される。 - 統一教会との関与が頻繁に指摘されるなど、反社会的勢力からの献金問題で批判を受けることが多い。 - 教育政策での成果は評価されるも、透明性の欠如が問題視されるケースがあった。 - 組織運営や政治資金に関わる不祥事が度々発生し、信頼性の面で改善の余地があるとされる。