2024年10月衆議院議員ランキング 18回戦
上田英俊 vs 青柳陽一郎
勝: 上田英俊
戦評
議員Aは地方政治に豊富な経験を持ち、地元での強い支持を得ており、初めての国政選挙で圧倒的多数の支持を集めた点が評価されます。一方で、たばこ議員連盟への所属があるため、一部の政策で利害関係が発生する可能性があります。議員Bは、複数の党を渡り歩いた経験があり、政策に対する柔軟性を持ち合わせていますが、一貫性の欠如として見られる可能性もあります。政策の面では、女性とLGBTQの権利について積極的な立場をとり、クオータ制を支持するなど多様性への配慮が感じられます。選挙区での戦績はやや安定しないものの、比例復活での当選を繰り返し、神奈川県連の代表としてのリーダーシップも発揮しています。既存の枠組みに挑戦し、変化を求めるリーダー性を持つ議員Bに対し、長年の安定した地方の信頼をもつ議員A。総合的に考慮すると、安定した支持基盤と地方政治の経験を持つ議員Aが特に国政においても有効に作用すると考えられます。
上田 英俊(うえだ えいしゅん)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 60歳 (1965年01月22日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(茂木派) |
選挙区 | 富山2 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 富山県下新川郡入善町で生まれる。 - 入善町立入善小学校、入善町立入善中学校、富山県立魚津高等学校を卒業。 - 早稲田大学政治経済学部を卒業。 - 早稲田大学雄弁会OB。 - 長勢甚遠衆議院議員公設秘書を務める。
政治家としてのキャリア
- 1999年から2021年の間、富山県議会議員を6期務める。 - 2021年に富山2区から自由民主党の公認を得て衆議院議員に初当選。 - 自由民主党総務および地方組織・議員総局長を歴任。
政治活動上の実績
- 1999年より富山県議会議員選挙で無所属で初当選、続く選挙では自由民主党から出馬し連続当選を果たす。 - 2021年の第49回衆議院議員総選挙で、立憲民主党の新人と対決し、倍以上の得票差で初当選を果たす。 - 自民党たばこ議員連盟に所属。
政治的スタンス
- 自由民主党茂木派に所属しており、党の政策を支持。 - 自民党たばこ議員連盟所属として、たばこ産業に関する政策には特に関心を持って取り組んでいると考えられる。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたる県議会議員の経験から地方政治に精通している。 - 議員秘書としての経験により国政における実務能力も持ち合わせている。 - 初めての国政選挙で圧倒的多数の支持を得たことから、地元での信頼や支持が厚いと考えられる。
青柳 陽一郎(あおやぎ よういちろう)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 55歳 (1969年08月29日生) |
所属政党 | 立憲民主党 (みんなの党→)(結いの党→)(維新の党→)(民進党(江田G・長島G)→)(旧立憲民主党→)立憲民主党(重徳派) |
選挙区 | (比)南関東 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 東京都中野区に生まれ、小学3年生の時に神奈川県横浜市保土ケ谷区へ転居。 - 日本大学高等学校を経て、日本大学法学部政治経済学科を卒業。 - 1993年、松田岩夫衆議院議員の秘書としてキャリアを開始し、1998年からは公設秘書、2005年には松田が内閣府特命担当大臣に任命された際、大臣秘書官を務める。 - 2011年、早稲田大学大学院公共経営研究科に入学し、2014年に公共経営修士を取得。
政治家としてのキャリア
- 2012年、第46回衆議院議員総選挙にみんなの党公認で神奈川6区から立候補、比例南関東ブロックで復活して初当選。 - 2013年にみんなの党を離党し、結いの党の結党に参加。 - 2014年の第47回衆議院選挙では維新の党から立候補し、比例復活で再選。 - 2016年、民進党に参加し、党内での位置を固める。立憲民主党の結党や再編を経て、党の重徳派に属する。 - 2021年の総選挙では立憲民主党公認で神奈川6区から立候補、小選挙区での当選は逃しつつも比例区で当選。
政治活動上の実績
- 2017年の第48回衆議院議員総選挙では、初めて選挙区で当選。 - 2021年には、総選挙での小選挙区落選後、比例復活での当選を果たす。これを機に党内での指導力を発揮し、小川淳也の推薦人となるなど活動。 - 2022年9月、立憲民主党神奈川県連代表選で現職の阿部知子を破り、党県連代表に就任。
政治的スタンス
- 憲法改正については時期によって回答が異なり、慎重な姿勢を示している部分と賛成する部分があり、特に9条改憲には反対に転じた。また、2014年の集団的自衛権閣議決定に対して評価しないという立場を取った。 - 女性とLGBTQの権利については、選択的夫婦別姓制度に賛成の立場を取り、クオータ制の導入も支持。 - 安全保障に関しては、普天間基地の辺野古移設に賛成し、歴史問題においては「村山談話」「河野談話」の見直しを支持することもあった。 - エネルギー政策として原発不要を表明し、アベノミクス評価については明確に否定。 - 靖国神社参拝については賛成の立場でみんなで靖国神社に参拝する国会議員の会に参加。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 様々な党への所属と離党を経て立憲民主党の一員として活動。政策の一貫性や党内対策を試み続けている点は指導者としての柔軟性を示している。 - 神奈川県連の代表としての経験から、党内調整力や選挙戦略においてリーダーシップを発揮している。 - 多様な政策立場の変遷からも見えるように、政策対応は柔軟だが、それが一貫性の欠如として指摘される可能性もある。 - 地域密着の活動を続け、選挙での挫折を乗り越え比例での復活や選挙区での直接当選を達成するなど、議員としての信任を得ている。