2024年10月衆議院議員ランキング 31回戦
三木圭恵 vs 江渡聡徳
勝: 三木圭恵
戦評
議員Aと議員Bはともにそれぞれの分野で経験があるが、比較的近年の活動や政治的スタンス、国民に対する姿勢に違いが見られる。議員Aは複数の政党を渡り歩いた経験があり、ジェンダー政策などでリベラルな立場を取っている。リーダーシップを発揮しようとする姿勢が見え、特に現代日本社会での多様性を重視する政策を支持している点が国民の幅広いニーズに応じている。一方、議員Bは長年防衛分野で経験を積み重ねた実績がある反面、政治資金に関する問題が発覚している。これは国民の信頼を損なう重大な問題であり、説明責任が充分果たされていない点は支持を減らす要因となる。また、選択的夫婦別姓などの社会的統合に繋がる政策に反対の姿勢を示している点も現代の価値観からは支持を集めにくい。これらの観点から、変化を求める現代の価値観に適応し、多様な意見に柔軟に対応する能力を持つ議員Aの方が次の選挙では有権者からの支持を得やすいと考える。
三木 圭恵(みき けえ)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 58歳 (1966年07月07日生) |
所属政党 | 日本維新の会 (無所属→)(たちあがれ日本→)(太陽の党→)(日本維新の会→)(維新の党→)(おおさか維新の会→)日本維新の会 |
選挙区 | (比)近畿 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1966年、兵庫県西宮市に生まれる。 - 西宮市立鳴尾北小学校、西宮市立学文中学校、兵庫県立西宮南高等学校を卒業。 - 1990年、関西大学社会学部を卒業。 - 卒業後、大沢商会に入社するも1992年に退社。
政治家としてのキャリア
- 2004年9月に三田市議会議員に初当選。2期務めるも2010年5月に辞職。 - 2010年7月、第22回参議院議員通常選挙に比例区からたちあがれ日本公認で出馬するが落選。 - 2012年、日本維新の会に合流し、同年12月に兵庫5区から出馬するも敗北、比例代表で復活当選し、初の衆議院議員となる。 - 2014年に日本維新の会分党に関わり、最終的に橋下徹氏の新党に参加。 - 2017年の衆議院選挙で兵庫7区から出馬し落選するが、2021年の選挙では同区で再挑戦し比例近畿ブロックで当選。
政治活動上の実績
- 2012年、比例近畿ブロックから衆議院議員に初当選し、党女性局長に就任。 - 2014年、日本維新の会分党に参加し、兵庫県総支部の新体制の総務会長に就任。 - 2016年、おおさか維新の会の衆院兵庫5区支部長に就任、その後兵庫7区支部長に。 - 2021年、比例近畿ブロックでトップ当選(兵庫7区では惜敗)。
政治的スタンス
- 憲法改正に賛成し、緊急事態条項の設置にも賛成を示している。 - 外交・安全保障政策では、敵基地攻撃に一定の賛意を示す。 - 北朝鮮に対しては圧力を優先する立場をとる。 - 基地移設問題など現状維持に近い立場を見せるが、一部では対話姿勢も見られる。 - ジェンダー政策では選択的夫婦別姓と同性婚に対して賛成の立場を取る。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 複数の政党に所属し、変化に対応する能力を示している。 - 女性の活躍を期待される中で一貫した意見表明があり、意思決定における主体性を持っている。 - 政治的に異なる視点や新たな政策に対して柔軟な姿勢を持つことは、国民の多様な意見を代表する上で強みとなる。 - 議員としての実績から地元兵庫県での政治基盤を強化し続けている。
江渡 聡徳(えと あきのり)
議員データ
衆議院議員 | |
年齢 | 69歳 (1955年10月12日生) |
所属政党 | 自由民主党 自由民主党(山東派→麻生派) |
選挙区 | 青森1 |
議員サマリー
政治家になる前の経歴
- 1955年、青森県十和田市に生まれる。 - 青森県立青森東高等学校を卒業。 - 日本大学法学部法律学科を卒業し、日本大学大学院法学研究科修士課程(公法学専攻)を修了。 - 1984年から父親が設立した社会福祉法人至誠会で勤務し、あけぼの学園園長を歴任する。 - 1984年から光星学院八戸短期大学の講師を務める(〜1995年)。 - 1988年に至誠会副理事長に就任し、1996年まで勤める。
政治家としてのキャリア
- 1996年、第41回衆議院議員総選挙で自由民主党公認で初当選(青森2区)。 - 2000年の第42回衆議院議員総選挙で落選。 - 2003年、第43回衆議院議員総選挙で再選し国政に復帰。 - 2004年、第2次小泉改造内閣で内閣府大臣政務官に任命。 - 2007年、安倍改造内閣で防衛副大臣に就任、福田康夫内閣で再任。 - 2014年第2次安倍改造内閣で防衛大臣に任命され、初入閣。
政治活動上の実績
- 2014年、防衛大臣として国の存立を全うし国民を守るための安全保障法制の整備を推進。 - 「聡友会」資金管理団体を巡る政治資金問題が発覚し、政治資金規正法違反の疑いにより批判を受ける。 - 2013年、特定秘密保護法案に賛成票を投じる。 - 消費税引き上げを支持し、法律通りの8%及び10%への引き上げを支持。 - 青森2区で7回当選を果たし、2017年の選挙では比例東北ブロックから出馬し、当選。
政治的スタンス
- 憲法改正と集団的自衛権の見直しに賛成。 - 消費税率引き上げを支持。 - たばこ税増税に反対し、自民党たばこ議員連盟副会長として活動。 - 女性宮家の創設に反対。 - 選択的夫婦別姓制度に反対。 - 日本のTPP参加に反対。 - LGBT法案について不透明な立場を示す。
国民の代表としての適格性を判断する上で特筆すべき事項
- 長年にわたり防衛分野での専門性を発揮し、防衛副大臣及び防衛大臣として政策に関与。 - 政治資金問題により、資質に対する批判を受けたことがあり、その透明性や処理能力には課題が残る。 - 清廉性に関しては資金問題が影を落としており、説明責任が求められる。